喘息の専門サイトなどで、
wheeze(笛音)」という単語を目にしたことがありませんか?

気管支喘息といえば、
患者数が多いことでおなじみの呼吸器疾患ですが、

ここで、薬や応急処置だけではなく、
呼吸音についても注目してみましょう。
喘息の診断に使われる「音」に焦点を合わせて、ご説明します。

喘息の呼吸音の種類は?

2016-11-27b

内科にかかると、
聴診器で胸の音を聴かれることが多いですよね。

医師はこの胸の音と
その他の症状を照らし合わせて病名を診断します。
たかが音でも、これは病気を診断するための大事な項目なのです。

喘息に限らず、
胸腔から生じる異常呼吸音のことをラ音と呼び、
その中でも一定時間続く音を連続性ラ音と言います。
喘息によって生じる喘鳴は、この連続性ラ音に分類されます。

喘息の呼吸音は、
ひゅーひゅー、ぜいぜい」と形容されることが多いですよね。

この「ひゅーひゅー」の方を笛声
または笛音、英語では「wheeze(ウィーズ)」と呼び、
「ぜいぜい」の方を喘鳴、「stridors(ストライダー)」と呼びます。

笛声は呼気時にのみ出る音で、
喘鳴は吸気時のみに出る音です。
これらの呼吸音は、
気管支喘息を診断するための大切な目安なのです。

喘息については、こちらの記事もご参考に♪

喘息と声枯れは関係あるの?

喘息を発症したと思ったら、
声がガラガラになってしまった……という人はいませんか?
これは、喘息と深い関りがあります。

もっと細かく言うと、喘息患者に生じる声枯れは、
喘息そのもののせいで起こるのではなく、
処方されたステロイド吸入薬が原因だと考えられています。

喘息の発作をコントロールするための吸入薬には
アドエアフルタイドなどがありますが、
これらはステロイド剤の働きで気管支の炎症を鎮める薬です。

このステロイド剤が
気管支に到達する過程で喉頭に付着すると、
その部分の筋力が低下して、
声帯をうまく閉じられなくなってしまいます。

そのせいで、声枯れのような発声の異常が表れるのです。
ステロイド吸入薬による声枯れは、
患者の50%に表れるとも言われている上、
薬を変える以外に対処法がありません。

もし、声枯れが深刻な場合は、お医者さんに相談して下さい。

喘鳴を止める方法は

急に喘息発作が起こり、
喘鳴もひどくてどうにかしないと……という事態は、
喘息持ちなら一度は経験したことがあるはずです。

喘鳴を止めたいと思っても、
発作自体を止めなければ喘鳴を静かにすることは出来ません。
無理に息を潜めたり止めたりすると、
チアノーゼになりやすくなるのでやめて下さいね。

発作を止める応急処置としては、
まずは、ミント系ののど飴、温かいミントティーなどを飲むこと。
これらに含まれるハッカの成分が気道を開き、呼吸を楽にしてくれます。

以下のモロッコ風ミントティーは、
緑茶のカフェインも摂れ、気分もスッキリするのでおすすめです。

また、コーヒーなどのカフェインを多く含むものを飲むことでも、
気管が拡張して喘息発作が和らぎます。


喘息にはコーヒーという方法は、今や有名ですよね。

これらはあくまで応急処置ですから、
完全に体調を元に戻す力はありません。
少し楽になったら、処方された薬を使うか
病院に行って処置してもらうようにして下さい。

日頃から心がけたい喘息予防法

喘息発作は一度起こすとすぐには治まらず、厄介です。
日頃から発作を起こさないような生活を心がけましょう。

一番にするべきは、
ステロイド吸入薬などで発作をコントロールすること。

症状が重い人は、生活習慣の改善で
喘息を予防するのは難しいため、最初から薬に頼るのが確実です。

また、喫煙は当然NGで、自分が禁煙していても、
喫煙者が多い空間に入るのは控えましょう。

お線香や焚火でも発作が起こる人は、
なるべくその煙が充満したスペースには留まらない方が良いです。

あとは、寒い季節は外気の冷たさで発作が起こりやすいので、
マスクを着用して温かい恰好をして出かけるようにして下さい。
発作が起きやすい季節は、無理な運動も控えるべきです。
マスクはウイルスブロック率が高い物を選ぶようにしましょう。

まとめ

2016-11-27c

いかがでしたでしょうか。
呼吸音から見た喘息や予防法などについてお話ししました。

お医者さんのコスプレに付き物の聴診器
どんなお医者さんも持っていることからわかる通り、
胸の音を聴くことは、病気を知るためにとても大切なことなのです。

でも、昔から聴診器が使われていることを考えると、
「音で判断する」という方法は
医療が進歩した現代でも変わっていないということですよね。

もっとハイテクな
診断ツールが開発されていてもおかしくなさそうですが、
結局は人の感覚頼りというのは、興味深くも思えます。

秋が深まり、冬の寒さが到来すると、
喘息の発作が起きやすくなります。

喘息持ちの皆さんは、元気に楽しく過ごすために、
いつも以上に予防に努めて下さいね。