糖尿病と言えば生活習慣病の一つとして知られる病気ですが、
よく聞く原因食生活運動習慣、もしくは生まれつきの体質などですよね。

でも、糖尿病の原因はそれだけではありません。
あらゆる治療に使われるステロイドのせいで発症することもあるのです。

今回は、ステロイド糖尿病についてご説明します。

ステロイド糖尿病とは

ステロイド糖尿病とは、何かの治療のために長期的にステロイド薬を飲み続けることによって起こる糖尿病です。

発症のしやすさには個人差があり、短期間で発症してしまう人、
それとは逆にかなりの長期間服用を続けても発症しない人もいます。

ただ、一般的な目安としてはステロイド薬を大量に飲み続ける期間が
1〜3カ月程度続く場合は注意が必要と言われています。

なぜ、ステロイド薬のせいで糖尿病になるのかというと、
ステロイド薬には血糖値を下げるインスリンの働きを阻害する副作用があるからです。
症状は普通の糖尿病と同じく、喉の渇きだるさ、尿が増える、尿糖などが主となります。

やはり初期の段階では自覚症状が無いため自分では気付きにくい病気ですが、
ステロイド薬を長期内服する病気にかかった場合は病院で糖尿病を発症していないか検査してくれるため、早期発見しやすいです。

一般の糖尿病との違いは?

一般の糖尿病との違いは、網膜症などの血管合併症が起こりにくいというものがあります。

そして、何よりステロイド糖尿病は適切な治療や
ステロイド投薬の終了によって完治させることができるという違いがあります。

これは、一般の糖尿病のようにインスリン自体が分泌されなくなるのではなく、
インスリン自体は正常に分泌されているけれど、それがステロイドのせいでうまく働かなくなることで起こる病気だからです。

ただ、元々糖尿病になりやすい因子を持った人の場合は、
ステロイド糖尿病が引き金になって慢性的な糖尿病になることがあります。
親族に糖尿病患者がいる人などは、ステロイドを服用する段階から注意が必要ですね。

糖尿病についてはこちらの記事もご参考に!

治療法はどうするの?予防法は?

治療法は一般の糖尿病と同じく、インスリンの投与がメインとなります。

また、症状の出方によっては運動療法食事療法を併用することがあります。
ですが、ステロイド糖尿病はステロイドを服用しなくなると段々と落ち着いてくるため、
インスリンの投与もそのうちに必要なくなることが多いです。

また、予防のためには、ステロイド糖尿病は一般の糖尿病と同じく食事制限や運動療法を行うこととなります。
自分の身体に合わせたカロリーを摂取できるように制限し、運動習慣を付けましょう。

ステロイド糖尿病は、ステロイドを必要とする病気があるという前提のため、
糖尿病にならないための指導を病院側で行ってくれることがほとんどです。
その指導に従い、自己管理をすることで予防に努めましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか、ステロイド糖尿病についてご説明しました。

ステロイド糖尿病は、完治させられる病気のためそれほど心配はいらないのですが、
本当に怖いのは、ステロイド糖尿病から一般の糖尿病に移行してしまうことです。

こうなると、ステロイドの服用をやめても糖尿病の症状はおさまらず、
一生食事制限インスリンと付き合わなければならなくなります。

糖尿病は、管理が大変だということやいつまでも治療が続く病気だという意味で、
つらい病気という認識が強いようです。
ステロイドをやめれば治るうちに悪化を食い止めるべきですね。

ステロイド糖尿病を発症するのは全ての人ではなく、なりやすい人とそうでない人がいるそうです。
でも、だからと言って油断していては一生モノの病気を抱えることにもなりかねません。

ステロイドを服用するような病気にかかってしまったら、是非、ステロイド糖尿病のことも考えて予防に努めて下さいね。