身体が弱ったりすると起こりやすくなるとびひ
早めに適切なケアをすればすぐに治ることが多い皮膚病ですが、まれに悪化してしまうことも。

そんなとびひが悪化したらどうなるか、その時の治療法についてまとめました。
また、温泉ととびひの関係についてもお話しします。

とびひが悪化したらどうなる?

あせもや虫刺されを引っ掻いた傷に皮膚の常在菌が入り込んで感染する、とびひ
正式名称としては「伝染性膿痂疹」と呼ばれています。

この病気は、抗生物質入りの軟膏を塗るだけで治ってしまうことが多いため
軽く見られがちですが、時には重症化することもあるのです。

例えば、溶連菌が原因で起こるとびひ。
これはかさぶたがたくさんできるタイプのため、痂皮性膿痂疹と呼ばれていますが、

この溶連菌が体内に入り込んでしまい、発熱、リンパ節の腫れを起こすことがあります。


↑こちらのように、痂皮性膿痂疹はアトピー持ちの人になりやすいと言われています。
アトピー性皮膚炎がある人や、お子様を持つ人はご注意を!

また、黄色ブドウ球菌が原因のとびひでも、
悪化するとブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)という病気に進行することがあります。

これは、ブドウ球菌が出す毒素によって皮膚がただれたようになり、
全身がやけどを負ったような状態になります。

こちらを発症すると全身から浸出液が出てしまうため、
それを補うための輸液と抗生物質の投与を行い治療します。
小さな子供ほどかかりやすい病気で、発症すると入院治療を行うのが一般的です。

とびひの時は温泉に入っても良い?

とびひが重症の時は体力を奪われる温泉はやめた方が良いです。
体力を消耗すると免疫力が低下するため、とびひが悪化する原因になる可能性もあります。

また、とびひが軽症であっても
他の人にうつす可能性があるため、温泉施設は避けた方が良いでしょう。

普段の入浴も家族と一緒の湯船には入らない方が良いという原則があるので、
温泉も銭湯もNGだと考えるべきですね。
ただ、温泉の泉質によってはとびひを改善できるという謳い文句を掲げているものもあるようです。

例えば、泉質が強酸性のものは殺菌作用が強く、とびひにも効果があると言われています。
また、劇的な効果は期待できませんが、ホウ酸泉やモール泉も皮膚病に良いと謳っています。

逆に、食塩泉などはしみてしまってお肌を傷めることも少なくありません。
とは言え、他の入浴客への迷惑を考えるとやはり大浴場はお勧めできません。

客室に温泉が付いた宿を利用したり、湯の花を自宅のお風呂に入れると良いですね。
(湯の花の性質によっては風呂釜や浴槽を傷めることもあるので気を付けて下さいね!)

とびひについてはこちらの記事もご参考に!

市販の入浴剤の効果はあるのか

市販の入浴剤でとびひ治療ができるかというと、これは信ぴょう性に薄いものです。
源泉を濃縮した液体や、析出した成分を使った湯の花ならある程度の効果は得られますが、
ドラッグストアなどで手に入る入浴剤にはそれほど期待はできません

これらは温泉の成分に似せて家庭で使いやすくした「温泉風」のものが多く、
温泉そのものに入るような効能を得るというよりも、温泉気分を味わうことを目的に作られています。

そもそも、とびひの時には入浴はしない方が良いとされているので、
わざわざ入浴剤を入れて湯船に浸かる必要は無いものと考えられます。

入浴剤による入浴は、とびひが完治するまでお預けにしておいた方が良さそうですね。

とびひ重症化を避けるカギはこれだ!

とびひはあせも、虫刺されから広がることが多いため、まずはこれらを作らない、
もしくはとびひに進行する前に治すことが大切です。

虫刺され予防のために虫よけスプレーなどを活用したり、
虫に刺されてもかきむしる前に痒み止めをしっかり塗りましょう。
また、夏場は風通しの良い服を着させ、赤ちゃんはおむつで蒸れてしまわないように気遣ってあげて下さい。

あせもの治療には重曹を入れたお風呂が効果的です。
湯船に大さじ3杯ほどの重曹を溶くだけで良いので簡単ですね。

また、とびひを起こしてしまったら、自然治癒させずに軽いうちに病院に行きましょう。
「軽いからすぐ治るだろう」と放っておいたせいでどんどん悪化してしまうケースが少なくありません。

入院を要するような事態を退けるためには、
とびひが軽症のうちに治療して治してしまうことが一番の対策だと言えます。

子供には珍しくない病気だからと放置しがちなとびひですが、
悪化してしまうと目も当てられない状態になることも珍しくないようです。
とびひが小さいうちに、皮膚科または小児科に行きましょう。