こたつやカイロが活躍する季節になると、
低温火傷」というワードもよく見かけるようになります。

低温火傷は、高温による火傷よりも
瞬間的な痛みが少ないですが、症状の重さは引けをとりません。

この低温火傷の症状や治療法、
よく効く薬などについて調べてみました。

低温火傷の原因

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低温火傷とは、45℃前後かそれ以上のものに
長時間触れていることによって起こる火傷のことです。

通常の火傷と違い皮膚の表面に変化が出にくいため、
初期のうちに発見することが難しく、
気が付いたら身体の深部にまでダメージを受けていることが多々あります。

低温火傷になる時間の目安は、
44℃で3~4時間、46℃で30分~1時間、
50℃では2~3分と、
温度が少し上がるごとに時間が大幅に短くなります。

低温火傷は、症状が重くなる傾向があります。
低温ながら、身体の深部にまで損傷が及ぶことが少なくないため、
皮膚移植などの大がかりな処置が必要になる場合もあります。

普通の火傷よりも重症化しやすい

低温火傷に限らず、
火傷にはその重さによってランク分けされています。

ごく初期の一度だと、
赤くなってヒリヒリする程度で跡も残りにくいです。

次の浅達性二度では、
水ぶくれや組織の腫れ、焼けつくような痛みを伴います。
跡は、適切な処置をすれば残りにくいと言われています。

それよりも重いものは深達性二度と呼ばれ、
水ぶくれや腫れに加えて、見た目が白みがかってくる状態。

強い痛みだけではなく、感覚の鈍化も見られます。
こうなると、跡になる可能性が高くなります。

一番深いものが三度で、
組織が壊死し、皮膚は乾燥して白く固まり、
既に痛みも感じられないほどの損傷があります。

ここまでくると、
跡を残さないように治療するのは不可能とされています。

低温火傷は発見が遅れがちなことから、
軽くても浅達性二度以上で、
三度の火傷に陥ってから見つかることが珍しくありません。

浅達性二度の場合、
水ぶくれは後日に出ることが多いです。
ですから、温かいものに触れていて「腫れている?」と思ったら、
すぐに患部を冷やすようにしましょう。

こちらの記事もご参考に(*^^*)

「上皮化」「湿潤療法」とはどんな治療法?

よく、低温火傷の治療で「上皮化させる」
湿潤療法」などという言葉を目にします。

上皮化とは、皮膚移植などをせず、
自分の皮膚を再生させて治すことを言います。
火傷の度合いが二度までなら凹凸なくきれいに治ることが多く、
三度でも時間がかかりますが、
皮膚移植なしで上皮化させることは可能だそうです。

上皮化させるために有効だとされる治療法が湿潤療法です。

火傷の浸出液には、
皮膚の再生を促進する成分が含まれているため、
それを洗い流したりガーゼに吸い込ませたりせず、
常に傷を浸出液が覆っている状態にすることで、
治癒を早めるという方法です。

やはり、皮膚移植となると
どこから皮膚を採るかなどの問題もありますし、
処置が大掛かりになります。

上皮化させることができる火傷なら、
時間がかかってもそちらを勧めるお医者さんが多いようです。

非ステロイド系軟膏「アズノール」で湿潤療法は可能?

新生児にも使える非ステロイド軟膏
アズノール」で火傷の湿潤療法ができるようです。

方法は、洗って清潔にした患部にアズノールを塗って、
患部より一回り大きく切ったラップフィルムを貼り、
その上から絆創膏などで固定します。

このラップは、夏は一日二回、
冬は一日一回程度のペースで貼り替えます。
これを続けていると、跡が残りにくく、しかも治りが早くなるそうです。


↑このように、患部が空気に触れないようにすることで、痛みも出にくくなります。

ただ、アズノールは処方薬のため、
医師に処方箋を書いてもらわなければ入手ができません。
火傷を診てもらった際に、
アズノールが出されたら試してみて下さいね。

また、応急処置として湿潤療法をすることもできます。


ケアリーブも湿潤療法の絆創膏です。
私もやけどではないですが、
ジュクジュクの怪我に使用したことがあります。
貼ったままお風呂に入ることもでき、
確かに治りも早かったです。
傷口にホコリがついたり、ガーゼがくっついて
痛い思いをしなくてもいいというのが嬉しかったです(*^^*)

まとめ

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いかがでしたでしょうか?
低温火傷の怖さや、その治療法についてご説明しました。

低温火傷が起きやすい温度の45℃というと、
体温よりもちょっと高い程度ですから、
寒い時なら触れていて心地よく感じるくらいの温度です。

「あったかい、気持ちいい」という感覚の方が先に立ってしまい、
そのまま眠ってしまったり、
暖房器具から離れられなくなってしまうのもわかりますよね。

でも、その時だけは温かさに満足しても、
低温火傷のつらさが後から波のように押し寄せてきます。

患部がひどく痛んだり、
ジュクジュクし始めてから後悔しても遅いですから、
冬場は常に低温火傷の危険を頭に入れて、
暖房器具を適切に使う習慣を付けるようにして下さいね。