子供が必ずかかる病気の1つに「手足口病」があります。
主に夏に流行すると言われています。
ところが最近は夏だけにとどまらず、冬にも発病するケースが増えているのです。
また、症状も手足と口だけではなく
手の甲、足の側面、腕、太もも、下腿、身体、耳、おしり
・・と、感染する範囲も広がってきているのです。
そんな手足口病について調べてみました!
水疱と発疹が出てくるウイルス性の夏風邪
手足口病は子供が夏にかかる3大夏風邪の一つと言われています。
口の中や手足に水疱のような発疹が出来るウイルス性の症状です。
この発疹は、それほど痛みはないそうですが、
大人が手足口病になると発疹に痛みが生じる事もあるそうです。
時に、手足口病は微熱を伴ってこの症状が出ることもあります。
この病気の感染経路は、くしゃみや咳などの飛沫感染、
ウイルスがついた手で皮膚を触ることによって感染する接触感染、
また、おむつ変えをした際に手についたウイルスが口から入って感染する糞口感染です。
手足口病の原因はウイルスなのですが、その原因となっているウイルスは多種にわたるので
身体の中で手足口病の抗体があったとしても、
次に同じウイルスにかかるとは限らないので、何度も発病する事があります。
この手口足病は、病気そのものを特効薬はなく症状が出たとき、
その症状に合わせた薬で対処するといういわゆる対処療法がなされています。
つまり、発熱したら解熱剤、発疹が酷かったら塗り薬…といった様に、
手足口病そのものの薬を処方されることはありません。
夏だけではない手足口病
手足と口だけではない手足口病。そんなのあり?
この、夏の病気と思われている手足口病。
それなのに、最近は夏だけではなく、冬にも発病するケースが増えています。
息子、手足口病だった。冬になるとはなぁ。ちゃんと食べることは食べるから気がつかなかった。少し朝痒がったりしてたけど。
— tommy (@tomotomocchi22) March 13, 2017
https://twitter.com/tanpopo203/status/833567462830505984
夏の病気だと思っていただけにちょっと驚きますよね。
手足口病が夏に多いのは暑さのために子供の体力が消耗して、病気への抵抗力が低くなるからです。
抵抗力が落ちてしまうと、細菌やウイルスに感染しやすくなってしまいます。
ですから、冬に手足口病に感染するケースも当然あるのです。
また、手足口病の発疹の範囲も、手足と口だけにとどまらず
耳の後ろや顔、身体、太もも、おしり…といったように、どんどん増えています。
いずれにしても、症状が出たときには早めに医者に診てもらうことをお勧めします。
なぜならば、熱と発疹が伴う病気は手足口病だけではなく、
例えば水疱瘡や風疹のように、よく似た症状の別の病気の可能性もあるからです。
「手足口病だから大丈夫!」といって、医者に診てもらうことを後回しにしていたら、
違う病気だったり、あるいは手足口病が重篤化する事もあります。
くれぐれもご注意下さい。
完治までの期間は?
手足口病は、病気の中では比較的軽い病気で、発病してから3~5日程でほとんどが完治します。
けれど、この病気がきっかけで髄膜炎や脳炎等の合併症が起こる事も稀にあります。
また、お子様の場合は幼稚園や保育園で感染もします。
高熱が続いたり、いつまでたっても治らないならば病院で診てもらうことを強くお勧めします。
けれど、どうしても都合がつかず病院へ行けないケースもあると思います。
そんなときはどうしたらいいのでしょう?
手足口病には、「必ず治る」という特効薬ないので
高熱が出れば解熱剤を、発疹や発疹のかゆみが酷ければかゆみ止めや軟膏を、
口の中の発疹が酷ければうがい薬が、それぞれ処方されます。
症状が軽ければ市販の解熱剤やかゆみ止め、うがい薬等で対処することは出来ます。
けれど、自宅治癒はあくまでも、「病院へ行けないときの応急処置」くらいにお考え下さい。
手足口病についてはこちらの記事もご参考に!
予防のポイントはうがい手洗いと、遊具の消毒!
手足口病には、有効なワクチンや予防できる薬はありません。
そして、前の章でもお話した通り、特効薬もありません。
ですから、普段の日常生活で予防習慣を作るのが大切です。
3つのポイントをご説明いたします。
うがい・手洗いをしっかりとする
これは、すべての病気の予防の基本です。
石けんできちんと手を洗い、うがいをすることによって、
手からの感染や、口に入ってしまった雑菌からの感染を予防します。
おむつ等の排泄物の処理をきちんとする
主に小さいお子様のいる家庭で、おむつについた排泄物から雑菌が手につき、
そこから感染するというケースがあります。
おむつの排泄物の処理や、おむつ変えが終わった後の手洗いを徹底しましょう。
おもちゃは消毒等を徹底する
おもちゃについた雑菌を子供がおもちゃごとなめてしまい、そこから感染する事があります。
おもちゃは丁寧に洗浄をして、場合によっては消毒をすることをお勧めします。
まとめ
手足口病について、まとめてみましたが、いかがでしょうか?
- 夏に多い手足口病だけれど、実は冬にかかることもある
- 発疹は手足や口だけでなく、身体の様々な場所に出る
- 手足口病には特効薬はない
- 発病したらなるべく病院で診てもらう
- 日頃からの予防習慣が大切
手足口病は、病気の中では比較的軽度とはいえ、発病してしまったら苦しい病気です。
また、軽度だと思って放置すると酷くなったり、他の病気と併発する事もあります。
予防習慣が重要になりますので、日頃からのうがい手洗いはとても大切ですね。
また、うがい手洗いは風邪やインフルエンザをはじめとした病気等の予防にもつながります。
しっかりと予防できると良いですね。