ワキや手のひらなど、全身からたくさんの汗が出てしまう多汗症。
暑さなどで体温調節のため汗をかくのは生理現象の一つですが、
多汗症は気温と関係なく噴き出すような汗をかいてしまうのです。
この多汗症に悩まされている人は意外と多いようです。
その対策として知られている方法あれこれについて、お伝えします。
多汗症の救世主?!パースピレックスの効果とは
パースピレックスという制汗剤をご存知でしょうか。
一度塗ると3~5日も効果が持続することが特徴の、新しいタイプの制汗剤です。
なぜ、そんな長期間効果が続くのかというと、
それはこのパースピレックスが汗を出す毛穴を塞ぐため。
含まれている塩化アルミニウムが人工的に角栓を作り、汗を外に出さなくするのです。
これだけ効果が続くのなら、デートや旅行の時も安心ですね。
今のところ、パースピレックスは日本では医薬品に分類され、
医療機関以外では売ってはいけないことになっています。
が、近くに処方してくれそうな病院が無い人でもご安心ください。
少し面倒ですが、個人輸入という手段を使えば海外から取り寄せることも可能です。
ただ、パースピレックスはよく効く反面、副作用が強いという声も。
海外輸入したパースピレックス使ってみてかなり汗止まったのが分かったんだけど、塩化アルミニウムが水と反応して塩酸が出来るらしく夜中2時間くらい痒みと痛みで寝れなかった
— いのり (@96memo) July 14, 2016
パースピレックス塗った後乾くまで服を着ちゃいけないんだけどいつまでたっても乾かないし悶えるほど脇がかゆいしで我慢できなくて拭き取ってしまった…。 まだかゆい…
— あさか (@comp_tlex) July 6, 2016
このように、汗は出なくなるものの、
強い痒みに襲われるという報告が多いようです。
病院でしか出されないほどの強いお薬だけありますね。
個人輸入で入手する場合は、あくまでも自己責任になります。
自分の肌質と相談してから使用して下さいね。
amazonや楽天では販売していないみたいなので
やはり、副作用も強いこともあり、簡単には入手できないのでしょうか…?
ドラッグストアで手に入るものでは何が良い?
では、日本国内で簡単に手に入る制汗剤の中では、どんなものが良いのでしょうか。
多汗症対策グッズを選ぶコツとしては、
多汗症はワキガとは違い、あまりニオイの無い汗をたくさんかくため、
消臭力よりも制汗力を重視したものを見つけることです。
また、汗で流れやすいスプレータイプよりも、
肌に密着するクリームタイプの方が持ちが良いようです。
レセナのものが汗を抑える効果が一番高いと評判です。
レセナはスプレータイプが有名ですが、
クリームを棒状にして塗りやすくしたスティックタイプはより強力に汗をセーブしてくれます。
自宅でできる対策は
制汗剤を持ち歩いても、
それを使うタイミングが掴めないという人もいるのではないでしょうか。
そんな人は、自宅でできるケアを試してみましょう。
暑くもないのに汗をたくさんかく多汗症は、
交感神経が活発になりすぎることで起こると言われています。
緊張すると汗がダラダラ出る人や、
嫌なことを想い出すと手やワキに汗がじっとりと滲むタイプは、
交感神経を緩めると汗の量が少なくなる可能性があります。
交感神経を緩める=リラックスしやすい身体を作るということですから、
例えばお風呂にゆっくり浸かるようにする、
睡眠をよく取り規則正しい生活を送るというだけでも、多汗症の軽減が見られるようです。
確かに、徹夜明けなどは身体が興奮状態になり、
多汗症でなくても汗をかきやすくなりますよね。
また、多汗症に効果がある呼吸法もありますので、
時間を見て行う習慣を付けると良いでしょう。
多汗症を抑えるために水分を摂らないようにするという人がいますが、これはNG。
水分を摂らなくても、多汗症の原因となる緊張状態になれば、
汗はどんどん出てきますので、脱水症状の原因になるからです。
暑い夏の水分不足は命取りになりますので汗をかいた分しっかり補給して下さいね。
まとめ
いかがでしょうか、多汗症対策グッズの効果や、
自宅でできるケアなどについてお伝えしました。
男性ならまだしも、女性なのに
洋服のワキに汗染みがじっとりついていたりするのは、みっともなくて嫌ですよね。
汗をかくのは恥ずかしいことではないとは言え、
人前に出るときはとても気になってしまうものです。
ですが、そんな女性の悩みに応えるかのように、
市場にはよく効く制汗剤が次々と登場しています。
最初にご紹介したパースピレックスはもちろん、
国産の制汗剤の性能も向上していますし、汗を吸うパッドや、
汗染みができない衣類などもたくさんの種類があります。
多汗症の人は、それを気にしすぎて更に緊張してまた汗をかく……と、
悪循環になりやすいそうです。
そんな人は協力グッズをお守りに、
「これがあれば大丈夫」と暗示をかけるのが、一番の対策かもしれません。