スギ花粉症って、日本にしかないと言われていますが、
それは本当なのでしょうか。
体質的な問題なのか、気候風土の違いなのか……、
考えられる理由はいくつかありますが、その真偽について調べてみました。
また、地域別の花粉の飛散量の傾向や、例年比などについても併せてお伝えします。
スギ花粉症が日本にしかないと言われる理由は
結論から言うと、スギ花粉症は日本にしか無いというわけではありません。
ですが、海外諸国に比べると、スギの植樹量が飛び抜けて多いことから、
日本での発症者が多く、症状も重いものとなるのです。
日本では江戸時代から建築資材としてスギを使用してきましたが、
戦後、焼けた家屋を立て直すために、日本各地にどんどんスギを植樹する取り組みがなされました。
ところが、高度経済成長期に入ると、
コストダウンのため安い輸入の木材の使用が主流になります。
そのせいで、過去に植えられたスギ林は放置され、
毎年花粉を撒き散らすようになってしまったのです。
スギ花粉は樹齢30年前後になって初めて飛散するようになりますが、
昔はその樹齢になる前に伐採されていたため、
花粉症はそれほど深刻な病気ではありませんでした。
しかし現在は、使い道が無くなったスギが日本中に存在しているため、
花粉症の被害が大きくなってしまったのです。
海外でスギ花粉症があまり見られない理由には、
スギ自体が少ないからという理由があったのですね。
日本各地の飛散時期ピーク
日本各地に存在するスギ林。
その花粉飛散量のピークは、地域によって異なります。
- 仙台を中心とする東北地方
- 2月下旬~4月中旬
- 東京を中心とする関東地方
- 2月初旬~4月末
- 大阪を中心とする関西地方
- 2月下旬~3月末
- 福岡を中心とする九州地方
- 2月中旬~3月中旬
ピークは上記のようになりますが、
花粉自体は10月の時点でも飛散しているようなので、
少ない花粉でも症状が出やすい人は、
今からマスクなどの対策をしておくことをおすすめします。
花粉症じゃない人に10月に花粉が~って言うと(・ω・)?って顔されるけどー
もう飛んでんですよーー
スギのやろう共がーーー_(:3」∠)_— 葉月@2.5次元にも染まりつつあります (@DV_USA) October 4, 2016
敏感な人は、もう既にスギ花粉の気配を感じ取っているようですね。
花粉が特に飛びやすい日は、
雨の翌日の晴れの、風が強い日だそうです。
こんな天候の日に外出するときは、特に注意が必要ですね!
花粉症についてはこちらの記事もご参考に♪
過去三年の花粉飛散状況と来年の予想
空気中の花粉量が多い地域は、
平均的には関東>東北>関西>九州となりますが、
その年の気候によって花粉の量も変わるため、毎年変化があるようです。
ここで、東京都における過去三年の花粉飛散状況を比較してみましょう。
東京都健康安全研究センターの
観測データ(いずれも1月上旬より測定)では、
東京都千代田区の2014年のスギ花粉飛散数は少なく、
1461個/平方センチメートル。
2015年はその倍以上の3893.3個/平方センチメートル、
2016年は2994.9個/平方センチメートルでした。
このように、観測地点が同じでも、
年によって大きく花粉の数が変わることがわかりますね。
特に花粉が少なかった2014年は、症状が軽かったという人も多いのではないでしょうか。
来年の2017年の予想としては、東北、関東では前年よりもやや少ない~少ないと出ていますが、
関西~九州にかけては、前年よりも多い~非常に多くなるという予想です。
地域ごとに前年比が大きく異なる理由としては、やはり気温や天候に影響されるためです。
東京ではそれほど花粉が多くなかったのに、
大阪に出張に行ったらひどい目に遭った……なんてことも起こり得ますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
スギ花粉症のお話を中心にご説明しました。
スギに限らず、花粉の飛散数の予想は、
定期的に気象協会のHPなどで公表されています。
ただ、これらはあくまで「予想」ですから、
天候の変化などがあると、はずれることも皆無ではありません。
ですが、少量ながらすでに花粉は飛散している模様ですので、
来年は花粉が少ないと予想されている地域にお住いの方も、
例年通りしっかり対策を立てておくに越したことは無いでしょう。
ここで、ドラッグストアのスタッフおすすめの
花粉症対策グッズを紹介した動画をご覧ください。
症状を抑える市販薬や便利グッズが登場しています。
個人的には、こちらが気になりました(*^^*)
薬と違って眠気などの副作用もないので安心です。
花粉症にお悩みの方は、是非お試しくださいね。