スギ花粉に悩む人は多いのではないでしょうか?
春になると、スギ花粉が飛んでいる映像も良くニュースで見かけます。
見るだけで、鼻がムズムズしてきそうです…
スギ花粉の大きさはどのくらいで、
においもあるのでしょうか?
花粉症の原因になる、スギ花粉についてご紹介します。
スギ花粉とは?
スギ花粉はまとめて飛んでいるので黄色い煙のようにみえますが、
実際にスギ花粉はどのようなものなのでしょうか?
大きさやにおいなども見てみましょう。
肉眼で見える?
スギ花粉の大きさは直径が20~40μmで、
飛散時期は大体3月から5月の中旬くらいまでになります。
1μmは1mmの1/1000ですので、肉眼で一粒一粒を確認することはできません。
形状は楕円形で先端が少し突出した紡績型です。
花粉の周囲は殻に囲まれていて、殻には微小な突起が見られます。
においはあるの?
スギ花粉には基本的ににおいは無いと言われています。
スギ花粉は、においしないらしいから何か別のにおいな気がするのだが、なんなんだろう
— ないとう (@NIGHT_D) March 18, 2016
このように花粉ににおいを感じる場合は、
スギの木や他の山の緑のにおいを感じたり、
花粉症の人は鼻がむずむずして
においを感じるような気がしたりしているのかもしれません。
どのくらい飛ぶの?
スギ花粉は風に乗って数十キロ以上、
時には300km以上も離れたところまで飛ぶこともあります。
スギ花粉は一日の平均気温が10度くらいになると飛び始め、
3月くらいが一番飛散量が多く、黄色く霧がかかったような状態にもなります。
ごくまれに、花粉を山火事と勘違いして通報があったり、
消防隊が出動したりすることもあるようです。
スギ花粉症が多い理由は?
1960年ごろから、スギ花粉症が急増したと言われています。
それは、農林水産省が戦後に
大規模なスギの植林を行ったことが原因なのだそうです。
加えて、日本の都市化により、
土地が土や草原からアスファルトやコンクリートとなり、
花粉が吸着、分解されにくくなったためもあるとも言われています。
スギ花粉情報とは?
スギ花粉による花粉症患者が多いため、
花粉の飛散状況について周知するシステムが発達しています。
環境省を始め、日本気象協会や各自治体、
ウェザーニュースなどの気象会社などで、
飛散量の予報、測定を行っています。
予防に備えましょう。
やはり代表的な予防策はマスクですよね。
花粉ブロック率が高いものを選ぶと良いですよ(*^^*)
スギのある山が山火事になったら花粉は飛散するの?
スギのある山で山火事が起こった場合、
焼けてしまったスギには花粉はないので、
花粉は飛散することはありません。
しかし、焼け残って生きている木は、いつも通り花粉が飛散します。
もし仮に、1本残らずスギが焼けてしまったら、
その山のスギの花粉はなくなってしまいます。
しかし、スギ花粉による花粉症が起こらないかと言えば、
そうではありません。
スギ花粉は遠くからも風によって運ばれてくるので、
花粉による症状が出ることはあるでしょう。
スギ花粉についてはこちらの記事もご参考に♪
日本で最もスギ花粉のない場所はどこ?
沖縄県にはスギがないので、
スギ花粉による花粉症がないと言われています。
しかも沖縄の泡盛が、
アレルギーに有効で花粉症に効果があるようで、
花粉症対策で沖縄へ行くという人もいるようです。
また、北海道では函館などの南部の一部を除いてスギがないので、
スギ花粉もないと言われています。
北海道の人の花粉症は、白樺の花粉で起こることが多いそうです。
小笠原諸島や奄美大島などもスギがないため、スギ花粉が少ないでしょう。
逆に花粉量がもっとも多い県は
茨城県の水戸市、群馬県の高崎市とされています。
日照時間や気温、降水量などの気象条件をもとに出されています。
まとめ
日本人に多い花粉症ですが、
スギの花粉にアレルギー反応を示していることが多いですよね。
スギ花粉は、映像などでは霧のように見ることができますが、
実際に一つを肉眼で確認することはできません。
目に見えない小さな花粉が、鼻や目の粘膜から入り、
花粉症の症状を引き起こしているのです。
スギ花粉がなくなれば良いなと思う人は多いと思いますが、
日本には、北海道や沖縄、小笠原諸島などの離島などに行かなければ、
スギ花粉から逃れることはできないようです。
山が一つ焼けたところで、あまり変わらないかもしれません…
毎年のことですが、天気予報でスギ花粉の飛散を確認したり、
マスクをしたりして、花粉症の時期を乗り切るようにしてみて下さい。