スギ花粉は何年も前から飛散しているものですが、最近気になるのはやはり放射能汚染。
放射能汚染された地域から飛んできたスギ花粉を吸っていると考えると、怖くなりますよね。
今回は、スギ花粉、放射能、そしてpm2.5など、
空中に飛散している有害物質についてお話しします。
スギ花粉が放射能汚染されることはあるのか
スギ花粉が放射性物質、主に放射性セシウムが付着していると心配されています。
これは実際にあり得ることで、葉っぱが生え変わらないスギの葉には
震災後の原発事故から現在にかけてセシウムが蓄積されていると言われています。
そんなスギの花粉にはやはりセシウムが付いていると考えるべきなのですが、
花粉を吸い込んだことによって被ばくする恐れはほとんどないと農林水産省から発表されています。
急性的に身体に影響が出るのは25万マイクロシーベルト以上のセシウムに被ばくした場合で、
スギ花粉によって被ばくし得る量は、最悪のケースでも1マイクロシーベルト以下だそうです。
もし、それだけたくさんのセシウムを吸い込んだとしたら、
白血球が急激に減少してしまい、簡単に命を落とす事態になりますが
現在のところはそのような心配は無いようです。
花粉中の放射性セシウム濃度は年を追うごとに薄まっていて、
2011年と比較すると2014年の時点で一割程度まで下がっているそうです。
現在はもっと下がっていると考えられるので、少し安心できますね。
スギ花粉とpm2.5が重なるとどうなる?
放射性物質よりも深刻な有害物質と言えば、pm2.5です。
これは、花粉症と重なると良くない影響をもたらすことが深刻視されています。
pm2.5とは複数の大気汚染物質の総称ですが、
この中に含まれるディーゼル排気微粒子が鼻の粘膜に付着するとバリア機能を破壊し、
アレルギー性鼻炎を悪化させるというデータがあります。
花粉症による鼻の症状もアレルギー性鼻炎の一つですから、
pm2.5の影響で悪化してしまうのは言うまでもありません。
pm2.5は偏西風の影響を受け、春先に飛来数が多くなる傾向があります。
つまり、花粉がたくさん飛ぶ季節に重なってしまうということです。
お互いに悪影響を与え合うこの二つを、同時に防ぐ手立てを考える必要がありますね。
花粉症についてはこちらの記事もご参考に!
通常の花粉対策で放射性物質やpm2.5は防げるの?
放射性物質については、通常の花粉対策でも防ぐことができるそうです。
ただ、普段通りでは花粉は防げてもpm2.5は防ぎきれません。
また、今のところは害はほとんど無いと言われていても、将来的にどうなるか……と心配になる人もいますよね。
そんな時におすすめなのは、微粒子もキャッチしてくれる高性能なマスクです。
これが花粉やそれに付着した放射性物質、そしてpm2.5のような大気汚染物質まで遮ってくれるのです。
普通のマスクに比べると、見た目がごつい感じではありますが、
その見た目通りの防御力の強さを発揮してくれます。
このマスクは、装着方法を間違うと効果が半減してしまいます。
この動画を参考にして下さいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
放射性物質については国が発表している見解だけでは不安が残る部分もありますが、
花粉の汚染は年ごとに減少しているというのは安心ですよね。
それよりもすぐに考えなければいけないのは、
やはり健康に直接影響を与えるpm2.5の方ではないでしょうか。
pm2.5は花粉症、アレルギー性鼻炎だけではなく、
循環器の病気や肺病などに大きな悪影響を与えますし、
気管支喘息やアトピー性皮膚炎を悪化させるということも分かっています。
そんなことを考えると外に出たくなくなるものですが、そうも行きませんよね。
なるべく身体に悪い物質を吸い込まずに済むように、がっちりガードした上で外出するようにしたいですね。