杉花粉は、花粉症を引き起こす有名なアレルゲンですが
その粒子の大きさはさほど小さいものではなく、体に大きな害を与えるほどではないとされています。
ですが、大気汚染で傷つけられた杉花粉は壊れやすく、
小さく砕かれた状態で吸い込むと体に様々な悪影響を及ぼします。
これを読んで花粉症予防に役立ててくださいね。
杉花粉とは
杉花粉は一般的に2月~4月頃をピークに飛散していると言われています。
この時期になると花粉症の患者が急増するのですが、
すでに日本人の約2500万人もの人が杉花粉にアレルギー症状を持っているほど
日本で一番患者数の多い花粉症なのだそうです。
杉は他の花のように鳥や虫を使ってではなく、風の力を借りて受粉します。
さらに、杉花粉はとても軽いので、一度飛散すると
数十キロメートル~500キロメートル以上も遠くの場所まで飛んで行ってしまうそうです。
これがピーク時になると、大量の杉花粉で作られた『花粉雲』と呼ばれる
大きな黄色い霧のような姿になって現れます。
花粉症の人は閲覧注意
こちらの動画は杉花粉が飛散している様子の映像なのですが、
見ているだけでくしゃみが止まらなくなりそうですよね。
粒子の大きさについて
杉花粉の粒子の大きさは30㎛で、形は楕円形の先端が少し尖っている
紡績型(某ゲームソフトに出てくるスライムのような形)をしています。
他のウイルスなどの大きさは、
- インフルエンザウイルス
- 0.1㎛
- PM2.5
- 2.5㎛
- 黄砂
- 4~7㎛
- ダニの糞
- 20㎛
- 髪の毛
- 70㎛
となっています。
杉花粉は比較的粒子の大きい物質と言えます。
しかし、一見杉花粉の大きさは、PM2.5や黄砂よりも粒子が大きく
鼻水やくしゃみ、涙などで体内に入るのを防ぐことができると思われがちですが
大気汚染によって傷つけられた花粉は砕けやすく
壊れた杉花粉は元の大きさの30分の1であるわずか0.1㎛以下にもなります。
粒子が小さいほど、肺の奥まで入り込んでしまうため
この小さな杉花粉を吸いこんでしまうと、喘息や気管支炎
肺や心臓疾患を発症してしまう危険性がさらに高まると言われていて
PM2.5や黄砂以上に厳重な対策をしなければいけません。
薬だけじゃない予防・対策
花粉症の症状を抑えるために、耳鼻咽喉科に通う人も少なくないと思います。
ですが、花粉症の薬を毎月もらいに行くのも手間ですし
薬代も安くはありませんよね。
そこで、薬を使わない予防・対策法をご紹介します。
まず、代表的なのはマスクやうがい、花粉症用のメガネを使うなどがあります。
上記のような高性能のマスクの使用をオススメします。
また、うがいは喉だけでなく、鼻うがいも行うとさらに効果的です。
詳しいやり方はこちらの記事をどうぞ
鼻うがいをする際は、自己流ではなく必ず正しい方法で行ってください。
鼻うがいめっちゃいい:;(∩´﹏`∩);:
2Lのぬるま湯に18gの食塩を入れるだけ!!!1Lだと9g!!!500mlやと4.5g!!!真水でやるとみんなの嫌なツーンが来るから人間の体液の浸透圧と同じ0.9%の食塩水でやらなあかんのやで!!(訳:鼻炎のヤツやれ!!!!)— きたゆい (@gm_47a) November 18, 2015
どうしても不安で薬を服用される場合は、花粉が飛び始めてから飲むのでは
遅すぎるので、花粉がまだ飛んでいない時期から飲むと症状が抑えられるそうです。
杉花粉は11月頃でも飛んでるそうなので、早めの徹底した予防対策を心掛けましょう。
何だか調子悪いな、新たな花粉のアレルギーのが発症したのか? と思って11月に飛ぶ花粉調べたら、杉花粉は11月にも飛散することがあるらしい!https://t.co/MJ9hpM5Jva
— 703(普段着物愛好家かつインク沼住人) (@703A23) November 22, 2015
まとめ
今回は、杉花粉の粒子の大きさに着目して花粉や他のウイルスなどと
比較してみましたが、杉花粉は大気汚染の影響で壊れやすく
砕けてしまうとインフルエンザウイルスと同じ大きさになってしまうことを知ってとても驚きました。
私自身も杉花粉にアレルギーを持っているので、今までは普通のマスクを着用したり
症状が悪くなった時に病院でお薬を頂いたりしていましたが
杉花粉がほぼ一年中飛散しているとなると、薬にばかり頼ってはいられませんよね。
マスクも高性能のものに変えて、年中薬を服用することのないように
食事や生活習慣などで根本的な体質改善を行っていくことも大切だと思いました。
杉花粉の粒子の大きさはそれほど小さくありませんが
空中で細かく砕けてしまうので、十分な対策を行ってくださいね。