ニキビ跡などに起こる色素沈着は、アトピー性皮膚炎にも起こります。
この色素沈着によるシミを残らないようにするためには、
肌の新陳代謝であるターンオーバーを利用すると良いのです。
ターンオーバーによって、シミは垢として、皮膚からはがれ落ちることになります。
このアトピー性皮膚炎によって起こる色素沈着のメカニズム、
そして、その改善方法について、ご説明していきます。
アトピー性皮膚炎による色素沈着のメカニズムとは
まずアトピー性皮膚炎によって起こる色素沈着のメカニズムについてご説明していきます。
アトピー性皮膚炎が発症し、皮膚に炎症が起きます。
皮膚がその炎症によるダメージを受けたことで、
メラノサイトという色素細胞がメラニン色素を生成します。
そのメラニン色素が肌の黒ずみやシミの原因となっています。
このメラニン色素が皮膚の層である表皮に沈着することでシミなどができるのです。
ただし、炎症によって起こる色素沈着は時間の経過とともに消えていくのです。
これは肌の新陳代謝であるターンオーバーを利用しているからですね。
肌が生まれ変わることによって、シミも消えるということです。
しかしながら、このターンオーバーを利用しても、シミが消えない場合があります。
それはシミが真皮にできた場合です。
普通はこのアトピー性皮膚炎の炎症による影響は、真皮にまで及ぶことはありません。
色素沈着が起こるのも表皮が多いのです。
ただし、その例外もあります。
それは表皮と真皮を隔てている基底膜というものが壊れてしまっているからです。
基底膜は表皮と真皮の間に壁のような形で存在しています。
この基底膜によって、メラニン色素が真皮にまで沈着することを防いでいるのです。
真皮にメラニン色素が沈着してしまうと、ターンオーバーの効果も期待できないのです。
こちらの記事でもアトピー性皮膚炎について詳しく説明しています。
色素沈着にはターンオーバーが有効!
このアトピー性皮膚炎によって起こった色素沈着を改善することは可能でしょうか。
一番良い方法なのは、肌のターンオーバーを利用することですね。
これにはターンオーバーの活動周期を乱さないことが大切になってきます。
そのために必要なことは、睡眠時間をしっかりとる、偏った食生活を送らない、
規則正しい生活を送るようにする、ストレスを抱え込まずに解消する、などがあります。
このようにターンオーバーを正常な状態を保つように心掛けることが、
色素沈着を改善することにもつながることでしょう。
また、このターンオーバーは年齢を重ねるごとに劣ってきます。
ターンオーバーの機能が低下してしまうと、肌にシミやくすみができやすくなるのです。
したがって、ターンオーバーの機能を促進させることも必要になってきます。
このL-システインとは、メラニン色素の生成を抑え、皮膚の代謝を良くし、
そして、ターンオーバーの正常な状態にも促してくれるのです。
ビタミンCと一緒に摂取することでより良い効果を発揮するそうです。
このようにターンオーバーを利用して色素沈着する方法もあります。
また、肌のスキンケアをしっかりとすることで、
シミを目立たなくすることもできるそうなので、試してみてくださいね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
この色素沈着はアトピー性皮膚炎以外に、ニキビ跡などにも起こりますよね。
これらの原因による色素沈着は、肌のターンオーバーを利用することで改善することもできます。
そのためには、前述しました必要なポイントを実行するようにしてくださいね。
ターンオーバーの周期が乱れてしまうと、
シミが肌に定着してしまうこともありますので、注意が必要です。
また、ターンオーバーによって、アトピー性皮膚炎の色素沈着を改善することが可能ですが
この方法は根本的な解決とはならないでしょう。
このアトピー性皮膚炎は、ご存知かもしれませんが再発しやすい病気です。
したがって、再発するたびに色素沈着が繰り返されることも考えられます。
なので、このアトピー性皮膚炎による色素沈着を改善するためには
アトピー性皮膚炎を改善する必要があるのです。
その点に注意しておきましょう。