数年前の事ですが、アメリカで起こった500名以上が感染して、
内8名死亡したサルモネラ菌食中毒事件を御存じですが?

原因はピーナッツバターの製造過程でサルモネラ菌が混入した為ではないかと言われています。
缶詰や瓶詰の様な保存食は、正しく保管しておけば
食中毒の感染源にはならないだろうと思っていただけに驚いてしまうと同時に、
どうして?と不思議にも思いました。

今回は、安全なはずのピーナッツバターがなぜ、
サルモネラ菌の温床となったのかを検証してみたいと思います。

サルモネラ菌って何?

2015-08-11b-1

主に人や動物の消化器官に存在する腸内細菌の一種で、人や動物が発病する
病原となる細菌の事です。

人に対して、病原となるサルモネラ属は三類(消化器系)感染症に分類されます。

ピーナッツバターによるサルモネラ食中毒事件とは

2008年9月〜2009年2月までに、全米43州で500人以上が
サルモネラ菌に感染し、内8人がサルモネラ感染が原因で死亡したとされる事件です。

米疾患対策センターの調査で、感染者及び死亡者は
ピーナッツ・コーポレーション・オブアメリカ」の
ジョージア州ブレイクリー工場で作られたピーナッツバターを使用した食品を食べた後に
体調を崩している事が分かりました。

その為、同工場へ立ち入り検査をしたところ、製品を貯蔵する
貯蔵室の壁や天井から大量のカビが検出されました。

さらに、包装済みの製品を運搬するケースや荷台からもサルモネラ菌が検出されました。
また、工場の天井には、最大75センチの亀裂も見つかっています。

「ピーナッツ・コーポレーション・オブアメリカ」では、
2007年6月から2008年9月に行った自社での自主検査
計12回もサルモネラ菌が検出されていたのにもかかわらず、商品の出荷を続けていました。

サルモネラ属菌による食中毒

6~72時間潜伏期間の後、激しい腹痛や下痢、発熱に嘔吐等の症状が出ます。
症状が重く重篤な場合は最悪命を落とす事もあります。

動物の消化器官や川、下水、海などの動物の糞便で汚染された水系に広く分布しています。
食肉と鶏卵は、よくサルモネラ菌に汚染されている事があります。

これは、腸管にサルモネラ菌が居る為に、解体処理中に腸管内の内容物が漏れて、
食肉が汚染される事があるからです。
また、卵の場合は卵殻の表面が汚染されている事があります。

乾燥などには強いのですが、高温に弱い性質の為、75℃以上の高温で1分以上加熱する
と、殆どのサルモネラ菌は死滅します。

食中毒についてはこちらの記事もご参考に!

ピーナッツバターがサルモネラ菌にどうして汚染されたの?

生のピーナッツは、160℃で約30分、水分を除去する為に炒られて、
ローストされたピーナッツになります。

75℃で1分以上加熱するとサルモネラ菌は死滅しますので、
ローストしたピーナッツには本来サルモネラ菌は居ない事になります。

でも、生のピーナッツにはサルモネラ菌に汚染されている可能性がありますので、
ローストされたピーナツと生のピーナッツが同じ処(工場内の機械など)にあると、
生のピーナツに付いていたサルモネラ菌がローストしたピーナッツに
またついてしまう危険性があると云う事です。

見落とされがちなのが、屋根の亀裂などで、屋根に亀裂などがあると、
亀裂から鳥が入ってきて屋根裏に巣を作ります。

実は、鳥やネズミの糞もサルモネラ菌の温床なんです。
今回の場合、屋根に最大75センチの亀裂があったとの事ですので、
もしかしたら屋根裏に鳥やネズミが住みついていたかも知れません。

まとめ

2015-08-11c-1

今回の事件はアメリカで起こった事で、食の安全に厳しい日本では起こらないと
思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、今は食もグローバル化していますので、
食材全てが日本のものとは限りません。

また、日本で製造販売されたものでも、工場の衛生管理が問題になる事件が起こります。

確実に大丈夫とは言い切れませんが、
日本でも有名で評判のいいものを選べば少し安心な気がしますよね。
こちらのピーナッツバターはレビューでの評価も良く、
購入者からの信頼も厚いようです♪

食べた物に心当たりが無くても、食中毒ではないかと疑わしい症状がある場合は、
出来るだけ早く病院に行かれてください。
もしかしたら、思わぬ物が原因で食中毒に罹っているかも知れませんよ。