ここ数年で日本でも話題になり始めた乳代用飲料、ライスミルク。
このライスミルクは市販品がたくさんありますが、どのご家庭にもあるお米が原料ということで、手作りレシピも見かけます。
でも、この手作りライスミルクで食中毒になる例が少なくないのだとか。
その危険性についてお伝えします。
ライスミルクってどんな飲み物?
ライスミルクは、その名の通りお米を使ったミルク状の飲み物です。
製造方法は単純なもので、お米を水と一緒にすり潰し、塩や少々の油を加えて調味して作られます。
味はほんのりお米の甘みが感じられ、日本人にとても親しみやすいものだと評判になりました。
ライスミルクは元々牛乳アレルギーや
乳糖不耐症向けの代用飲料として開発されたものですが、それ以外にも色々な人に愛されているようです。
牛乳よりも脂肪分が少ないということが受けているのだとか。
ライスミルクで食中毒になる例
製造方法を見ると、お米をすり潰すだけですから自宅でも作れそうに思いますよね。
でも、ライスミルクが流行し始めた頃、
自己流で手作りしたライスミルクのせいで食中毒になったという話があるようです。
一番多いのは、生米をすり潰しただけのものを飲んで消化不良に陥る例。
お米に含まれるでんぷん質は大変消化が悪く、
例えすり潰してあるとしても大量に体内に入れればお腹を壊してしまうのです。
一般の手作りレシピを見ると、
生米を使って加熱せずに仕上げるものがまだ見られますが、この方法はおすすめできません。
もう一つは、単純に作り置きしていて傷んだものを飲んだという例。
生米にしろ、加熱したものにしろ、ライスミルクはでんぷん質が豊富で雑菌が繁殖しやすくなっています。
しかも、手作りは保存性を高めるものを入れないので、思いのほか早く腐ってしまうのです。
安全な手作りライスミルクの作り方
どうしても手作りしたい!という人のために、なるべく安全なライスミルクレシピをご紹介します。
【材料(作りやすい量)】
- 発芽玄米
- 50g
- ミネラルウォーター
- 1リットル
- 塩
- 少々
【作り方】
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発芽玄米を分量外の水に半日漬ける。
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発芽玄米の水を切り、ミネラルウォーターと共に鍋に入れる。
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鍋を火にかけ、煮立ったらそのまま弱火で20~30分煮る。
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発芽玄米が柔らかくなったら鍋の水ごとミキサーにかけ、液状にする。
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ザルなどで漉して塩で調味する。
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できたライスミルクの容器の底を氷水に浸け、すぐに冷まして冷蔵庫で保存する。
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2日以内(夏場は1日以内)に飲み切るようにする。
この作り方のポイントは、(3)のしっかり加熱すること、(6)の氷水で急冷すること、(7)のすぐに飲み切ることです。
でんぷんに熱を加えて消化を良くするのは基本ですが、
せっかく加熱しても冷めるまで常温放置したり、飲み切るのに時間がかかってはやはり食中毒のリスクが大きいです。
手作りにチャレンジするときは、この3点に気を付けて下さいね。
食中毒についてはこちらの記事もご参考に!
やっぱり安全なのは市販品!おすすめ商品は
ここまで読んで、「そこまで気を付けなきゃいけないんなら、
市販品にしておこうかな……」と思った人は少なくないはず。
そんな人のために、おすすめのライスミルクをご紹介します。
私のおすすめは、「獺祭ライスミルク」!
あの日本酒で有名な獺祭が、酒造りのために研いだお米の粉を利用して作ったライスミルクです。
酒造りに使うお米・山田錦使用、安心の国内製造品ですから手が出しやすいですよね。
すっきりした飲み心地といえば、獺祭のライスミルクもきりっとした飲み心地でよいよね。……もしや、獺祭の酒粕で甘酒を作ったら美味しいのでは!? pic.twitter.com/fOglCDELAv
— 柚子 (@lib5165) October 14, 2016
明治屋で獺祭のライスミルクなるものを発見。お酒ではない。アッサリした甘酒みたいで飲みやすい。麹の味は結構する。美容にもよいのかー pic.twitter.com/X8zBbAWkBr
— ゆらとも (@yurayuan) December 10, 2016
昨日、夫が原宿でアマゾンのトートバッグ(ルートート)をもらってきたのだが、中にいろんな試供品が入っていた!びっくり。獺祭のライスミルクがおいしかった。不思議な味〜〜大部分子供に飲まれたw pic.twitter.com/J4RgITOWqh
— こけし (@hirasigehira) October 17, 2016
このように、「美味しい」という声がとても多いです。
「獺祭」というネームバリューもあり、これからとても人気が出そうです。
私はお酒が飲めないので、このライスミルクを飲めば
獺祭を味わっている気分に浸れるということもあって、気に入っているのです。
1本120円(税抜)と、さほど高くないのも嬉しいですね。
ただ、直接買う場合は取扱店がまだ少ないのが難点です。
公式サイトではまとまった本数の通販を行っているようなので、気になる人は見てみて下さいね。
獺祭はなかなか手に入りにくいですが、スーパーなどで気軽に買えるライスミルクはこちら。
なんとなく、こんなパッケージを見たことあるなぁって感じですよね(*^^*)
まとめ
ブームが訪れてから少し経つため、熱も冷めてきたようなライスミルクですが、
ブームなど関係なく、その美味しさを気に入って飲み続けている人は少なくないようです。
もちろん牛乳の代用品としても優秀なので、アレルギー対応に欠かせないという人もたくさんいますよね。
ライスミルクは、お米や水など手近にある材料だけで簡単に手作りできてしまうので、
愛好者の中には手作り派もきっと多いことでしょう。
でも、一見簡単な手順でも一つ間違えればお腹を壊す事態に陥ってしまいます。
ライスミルクは、健康に良い、アレルギーでも飲めるというメリットがあるのですから、
正しいレシピで作って安全なものだけを口にするようにして下さいね。