冬になると猛威を振るう、
インフルエンザの治療に使用されるリレンザ

よくある粒や粉薬とは違って、粉を吸入する服用方法が特徴的です。
頻度は比較的低いですが、軽いものから深刻なものまで、
副作用があることもわかっています。

正しい使い方と合わせて、
異常行動の有無や妊娠中の服用は可能なのか、
徹底的にリレンザについて調べました。

リレンザの服用であり得る副作用

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症状が軽く、副作用が起こるときに多く見られるのはこちらです。

  • 下痢・頭痛
  • 吐き気
  • 嘔吐

吸入薬なので、喘息や肺気腫などの
呼吸器系の持病があると悪化の恐れがあります。
必ず持病があることを医師に伝えましょう。

重い症状の副作用はこちら

  • 皮膚障害・ショック症状
  • 蕁麻疹・呼吸困難
  • 痛み
  • アナフィラキシー反応症状

重篤な症状につながり、命に関わることもありますから、
症状が軽くても2日以上続いたら再度受診を、
重い症状の副作用が出てしまったら早急に受診をお勧めします。

また、牛乳・乳製品のアレルギーを持っている場合は、
添加物としてラクトースが含まれているため、細心の注意が必要になります。

滅多に重篤な副作用は起こらないといわれるリレンザですが、
動悸から始まり、胸に痛みを感じ、呼吸困難につながることも。

添付文書を一緒に渡されることが多いので、一読しておくと安心できますね。

小児・妊娠中の服用について

リレンザの容器はかなり変わっています。
世界で初めてインフルエンザの治療薬として開発され、
A型B型ともに効果を発揮する優秀な薬です。
ですが、服用がやや困難なのが難点です。

そのため、同時期に保険適用され、
経口投与できるタミフルの方が一般的になった反面、
タミフルが効きにくくなったインフルエンザが増えてきました。

ここでリレンザが見直されてきたのですが、
ウイルスが付着したところに直接働きかけられる分、
タミフルよりも症状を抑えるのが早いのが長所です。


5歳から使えるリレンザ。
子供さんの心を掴める容器も、長所になるといいですね^^

うまく吸入できなかった場合は、
容器に残った粉末をストローで吸い直すことも可能です。

妊娠中の服用に関してですが、
インフルエンザにかかっている期間が長引くことよりも、
治癒を早めることの方が、
妊婦さんにも胎児にもメリットがあるということから、
妊娠中でもリレンザを処方されることがあります。
それでも、安全性が確立しているわけではありません。

2009年に出された日本産科婦人科学会からの報告例では、
前年に4万人の妊婦さんが
リレンザとタミフルを服用したものの胎児に影響はなかったということです。

服用に不安がある時は、
受診している産婦人科の先生とも相談をしてみてはいかがでしょうか?

リレンザの使用方法

インフルエンザの治療で重要なことは、
発症から48時間以内に開始することです。

処方されたらなるべく早く、
最初の1回目を吸入すると良いとされています。

明確な服用間隔は記載されていないのですが、
少なくとも2時間は間隔をあけること』が必須です。

臨床検査は念のため、3時間の間隔をあけて行ったという説もありますから、

病院にかかった時間によっては、
最初の1回目と次に吸入すべきタイミングを医師に確認しておくと安心ですね。

使用方法は次の通りです。

  1. 青いふたを外す

  2. 白いトレイを引き出す

  3. トレイの側面のギザギザした部分を押し、トレイを本体から外す

  4. 薬が入ったディスクを乗せ、トレイを戻す

  5. カチッという音がしたら、セット完了の合図

吸入の準備が整いました。

薬はディスクと呼ばれる円盤状のアルミシートに入っており、
吸入器にセットして使用します。

4つのデコボコが付いていて、
その中に5mgずつ粉末状の薬剤が入っています。

1回分は10mgで1日2回、5日間服用します。
1回につき、2度吸入するということですね。

最後のカチッといったときに、
アルミシートに穴が開けられる仕組みになっています。

正しい使用方法を、
実際に行いながら説明している動画を紹介します。

文章にすると想像しにくいかもしれませんが、
難しい操作はありません。

ウイルス撃退のためのコツは、
『苦しくない程度に息を吐いてから、
すうっと一気に吸い込み、その後2~3秒息を止める』
咳き込みに気をつけて行ってくださいね。

こちらの記事でもリレンザについて詳しく説明しています。

リレンザの異常行動について

リレンザはタミフルの服用のしやすさに押され、
タミフルと比較すると使用頻度が少ないことから、
異常行動が少ないように思われがちですが、報告例があります。

異常行動の内容としては、

  • 手足をバタバタさせる
  • わけのわからないことを話したり、叫んだりする
  • 窓や玄関から飛び出してしまう
  • 幻覚が見える
  • 意識が混濁したり、ぼんやりとする
  • 痙攣
  • イライラ感

など、タミフルと同様の異常行動の報告例があげられていますが、
薬の服用によるものとの因果関係ははっきりわかっていません。


異常行動は幼児や小児に多く、
A香港型のインフルエンザにかかると出やすい傾向があるとのこと。

異常行動が起こる原因のひとつに、
インフルエンザの強い毒性によって過剰に免疫反応が起こり、
インフルエンザ脳症を発症していることがあげられます。

短時間なら熱性せんもうという心配のない症状なのですが、
インフルエンザ脳症の進行具合は早く、
発熱してから48時間以内に起こりますので、
お子さんが感染した時は特に、そばで様子を見る必要があります。

初期の段階では熱性せんもうとの判別がつきにくいので
症状があらわれた時は、
早めに医療機関に連絡をすることをおすすめします。

まとめ

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感染してしまうだけでも、つらいインフルエンザ

予防接種や普段からのマスクで予防に努めましょう。


ウイルスを通しにくいものを選ぶとこう効果的ですよ。

もし、かかったのが自分ではなく家族だとしたら、
副作用異常行動のリスクを背負い、
よりつらい目にあう可能性を考えると
服用をためらうような気持ちも十分に理解ができます。

その反面、リレンザやタミフルが開発され、
保険適用になってからインフルエンザを
対症療法で治療する時代ではなくなったことも十分理解することができます。

インフルエンザにかかった多くの患者さんが、
これらの治療薬を使って自然治癒よりも1~2日回復を早めています。

持病やアレルギー体質であるのであれば、
そのことを医師に説明した上で処方された時は、
服用する方がメリットがあると考えられるのではないかと思います。