りんご病の原因ウイルスであるパルボウイルス。
このウイルスは、アルコールなどでは消毒できないことをご存知でしょうか。
このウイルスを消毒するためには、
ハイターなどの塩素系の漂白剤が有効だと言われています。
今回は、パルボウイルスとその消毒方法について、ご説明します。
パルボウイルスはどんなウイルス?
パルボウイルスとは、ラテン語で「小さいウイルス」という意味を持ちます。
その名の通り、自然界に存在するウイルスの中では最も小さい部類のウイルスです。
パルボウイルスは、感染する種ごとに異なる特性を持ち、
人に感染する「ヒトパルボウイルス」や、
犬に感染する「犬パルボウイルス」、
猫に感染する「猫パルボウイルス」など、
その特定の種の名前が先頭に付いています。
例えばヒトパルボウイルスは人には感染するが犬や猫には感染せず、
猫パルボウイルスは猫には感染するが人や犬には感染しない、
といった具合に、同じウイルスのようで、
感染する対象が限られていることも、パルボウイルスの特徴と言えるでしょう。
ヒトパルボウイルスはりんご病の原因ウイルス
人に感染するヒトパルボウイルス、
正式名称としては「パルボウイルスN19」と名づけられていますが、
これは、子供にかかりやすい病気として知られている「りんご病」を引き起こします。
りんご病自体は、一度感染すると免疫ができるため、それ以降の感染はありません。
ですが、大人になるまで感染の機会が無く、
免疫ができずに成長してしまった人は注意が必要です。
大人のりんご病は、子供のそれよりも遥かに重い症状に苦しめられることが多く、
侮ることができないために、感染予防を啓発されている病気です。
特に、妊婦さんが感染すると、胎児を流産させたり重篤な障害を生じさせるなど、
大きな悪影響を与えることから、注意を呼びかけられています。
パルボウイルスにはワクチンがありません。
そのため、大人になるまで免疫を作ることができなかった人は、
とにかく感染予防に努めるほか無いのです。
ハイターでパルボウイルスを消毒するには
このパルボウイルスを防ぐためには、一番有効なのは感染者に近づかないということですが、公共の場に出れば、
どこにパルボウイルスを持った人が存在するかわかりません。
もしも、周囲でりんご病が流行しているという噂を聞くことがあったら、
りんご病の免疫が無い大人、
特に妊婦さんは、消毒などして自己防衛をする必要があります。
パルボウイルスは、アルコールでは死滅しません。
確実に死滅させるためには、塩素系の漂白剤、
有名なものだと「ハイター」を用いて消毒しなければならないのです。
ここに、塩素系の漂白剤から作る消毒液を紹介している動画があります。
周囲でりんご病が流行している間は、この消毒液を使って、
帰宅後の手指や衣類などを消毒するように心がけると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
パルボウイルス、つまりりんご病の予防策などについてご説明しました。
パルボウイルスN19に感染すると、
症状が出る前にウイルスの排出期間が終わってしまいます。
つまり、りんご病として症状が出るころには、
既に周囲が予防しても無駄だと考えられるのです。
そんな中で、確実に感染予防をするためには、
りんご病の流行期である春先にはなるべく外出を控えたり、
日頃より消毒をしっかり行うほかありません。
社会人の大人なら、このような徹底した予防策を取るのは難しいことと思いますが、
妊婦さんとなると話は別です。
お腹の赤ちゃんの健康を守るためにも、頑張って感染しないように努めるべきですよね。
ウイルスという見えないものと戦うのは大変なことですが、
後々後悔しないためにも、慎重な対策を取ることをおすすめします。