脳梗塞の発症要因は、元々の体質だけではなく、生活習慣によるものが大きいと言われています。
できれば起こしたくない病気ですから、今から予防のための生活に切り替えたいですよね。
今回は、脳梗塞を起こしやすい生活や気を付けるべきこと、
発症した場合の前兆についてお伝えします。
脳梗塞を起こしやすい生活とは
脳梗塞は生活習慣病の一つに数えられるほど、生活習慣による影響が大きい病気です。
身体のどこかでできた血栓が詰まり、脳に酸素が送られず壊死してしまう病気のため、
ストレートに言うと、脳梗塞を起こしやすい生活とは、
いわゆる「血管ボロボロ」「血液ドロドロ」になりやすい生活だと言えるでしょう。
例えば、コレステロールや塩分が多い食生活。
コレステロールは血管を狭め、塩分は血圧を上昇させます。
それだけではなく、脂肪や炭水化物が多く、
肥満になりがちな食生活も危険だと言われています。
肥満は脳梗塞の間接的な要因になりますし、血中の中性脂肪が高くなるとやはり脳梗塞のリスクが上昇します。
また、喫煙や飲酒習慣がある人は、
脳梗塞の発症率がそのほかの人よりも格段に高いと言われています。
身体の疲れやストレスによってリスクが上がる可能性もあるため、
食事に気を付け、飲酒や喫煙を避けても脳梗塞から逃れられるとは言い切れません。
以上のことは知っている人も多いと思いますが、忘れてしまいがちなのが水分不足。
水分が不足すると血液の流れが悪くなるため、脳梗塞を引き起こしやすいのです。
脳梗塞は高齢になるほど発症しやすいという特徴がありますが、若い人にも無縁な病気ではありません。
飲酒や喫煙はしなくても、子供の頃から不健康な食事を摂る習慣があり、
肥満体型で運動不足、そして、そんな健康状態に加えて水分不足が重なったりすると、
高校生や大学生だって脳梗塞のリスクはあるものと考えて良いでしょう。
脳梗塞の前兆にはどんなものがあるの?
脳梗塞には前兆があると言われています。
それは、後から考えて初めて「あ、あれは前兆だったのかも」と思うような
ささやかなものであることがほとんどですが、事前に知っておけば脳梗塞を予期して早期発見ができるようになるかもしれません。
脳梗塞の前兆としてよく知られているのは、以下の通りです。
- 片方の手足や顔半分に起こるしびれ、麻痺・立てない、ふらつく、身体に力が入らない
- ろれつが回らない、思ったことを言葉にできない、他人の言うことが理解できない
- ものが二重に見えたり、視野が欠ける
これらの症状が見られた場合は、医師に相談すると安心です。
眠れないのは脳梗塞の前兆?
眠れない日々が続いたと思ったら、
脳梗塞になってしまった……という話をたまに耳にします。
こう聞くと不眠が脳梗塞の前兆だと思ってしまいそうですが、実はその逆なのです。
不眠が続くと、昼夜を問わず脳が働きっぱなしになるため脳に負担がかかり、
脳梗塞を招いてしまうのだそうです。
また、不眠になると血圧が上がりやすくなり、より血管へのダメージが大きくなることも考えられますね。
めいろまさんの本の受け売りだけど、高度経済成長期に不眠不休で働きまくってた世代が、それが原因で脳梗塞でバタバタ死んでるのが近年の状況らしい。若い頃のダメージはしっかり残ってて取れないんだな。
— V@2/26空知神社 (@nicestarguy) August 27, 2014
このように、昔の不眠不休のダメージが現在に影響するという説もあるそうです。
睡眠習慣も大事な生活習慣の一つ。
きちんと眠れるように生活を整えることが、脳梗塞を遠ざけるのは間違いありません。
脳梗塞についてはこちらの記事もご参考に!
脳梗塞予防のために日頃気を付けたいこと
脳梗塞予防のためには、まず飲酒や喫煙はなるべく控えましょう。
きっぱり断つことができないという人も、量を減らすだけで健康への影響は変わるはずです。
そして、脂質や炭水化物に偏った食事をやめ、野菜中心の低脂肪食に切り替えることも大切ですね。
また、血液をサラサラにするセサミンを摂取すると良いでしょう。
もちろん、塩分の摂り過ぎも避けましょう。
水分が不足しないように意識することも大切です。
そして、睡眠を含めて、きっちり休養を取ること。
精神的なストレスも発症要因になると言われているので、適度にストレス解消をしましょう。
可能であれば日常的に運動習慣を付けることをおすすめします。
運動をすることで肥満が避けられますし、深い眠りを得られるので、生活リズムが整います。
まとめ
脳梗塞は、発症した後には麻痺や言語障害などの重篤な後遺症も珍しくないため、
できることなら絶対にかかりたくないという人は少なくないと思います。
でも、お話の通り、脳梗塞は生活習慣の改善で発症率を大幅に下げられることは確かなことです。
さすがに100%予防できるとは言い切れませんが、他の病気よりは生活習慣に影響される部分が大きいはずです。
ですから、「自分はまだ若いから」と思っている人も、
「もう歳だから何をしても手遅れ」と思っている人も、
今からでも健康的な生活を送れるように生活を切り替えてみることをおすすめします。