寒くなる季節にチラホラとニュースなどで耳にする「ノロウイルス」。
猛威を振うそのウイルスは、嘔吐や下痢の症状を引き起こし、
二次感染しやすく学校や保育園など子供が通う場所や、
老人ホームなどの高齢者などが集まる場所などで集団感染するケースが多くいわれる原因となるウイルスです。
ですが、その嘔吐物などの処置を適切にし、ウイルスをしっかりと除去することで、
小さなお子様や高齢者の方がおられる家庭内でも、二次感染に不安になることもありません。
それを防ぐために消毒はとっても大事なのです。
今回はキッチン泡ハイターやヴィスロックでの消毒方法について、ご紹介していきたいと思います。
キッチン泡ハイターでノロウイルスを消毒できる?
ノロウイルスに感染しないために
まず一番にやっていただきたいのは、とにかくウイルスを除去するということです。
保育園や老人ホームや院内感染など、
大きく広がった場合に施設内を大掛かりに消毒しているシーンなどを
テレビでも観たことがありますが、家庭内ではそう言う訳にもいきませんよね。
我が家でも子育て真っ最中なので、台所の滅菌は常に気に掛けていて、
キッチン用のハイターを常備しています。
ワイドハイターなどもありますが、こちらには次亜塩素酸ナトリウムが含まれていません。
キッチンハイター系であれば次亜塩素酸ナトリウムが含まれているので、
ノロウイルスなどのウイルスに有効的なのです。
そもそもノロウイルスは、貝類など生で食べる食品から感染する可能性が大きいことから、
まずはそのような食品は加熱して食べるということが大前提になります。
また、その調理に使った食器類や調理器具などは、きちんと除菌することです。
食べ物などから調理器具に残ったウイルスが、次の食品を調理する際に移ってしまったり、
感染源を根絶できていないことで、ウイルスが蔓延し体内へと取り入れられてしまいます。
調理器具や食器には、キッチン泡ハイターが手軽で便利に除菌できます。
泡状になって液が出てきてダイレクトに留まるので、除菌した場所をしっかり狙うことができます。
また、排出物は乾燥するとウイルスを空気上に蔓延し空気感染します。
二次感染を防ぐには、しっかりとその吐瀉物やウイルスが混じっている排出物を拭き取り、除菌することがポイントです。
この場合には、キッチン泡ハイターよりも
キッチンハイターを希釈して薄めたもので拭き取る方が良いですよ。
広範囲に渡り拭き取りが必要なので、大量に消毒する液体が必要なことと、
排出物がまだある状態に吹きかけてしまうことで、飛び散ってしまいウイルスを広げてしまう可能性もあります。
適材適所に使い分けることで、しっかりと除菌をしてウイルスを根絶させましょう!
NHKあさイチで紹介されたノロウイルス消毒液の作り方とは?
キッチンハイターを使った消毒液の作り方を説明しておきますね(*^^*)
1本作っておけば症状が治まった後でも潜伏しているウイルスを除菌することができます。
用意するもの
- キッチンハイター
- 500mlのペットボトル
- 水
作り方
市販のペットボトルのキャップ2杯分(約10ml)を入れたあと、
水を足して混ぜ合わせるだけで完成します。
ペットボトル専用のスプレーキャップなども100円ショップで手に入るので、
取り付ければ消毒液スプレーにもなりますよ(*^^*)
嘔吐物の掃除方法のポイントは?
実際に嘔吐物などノロウイルスが混ざっている排出物を掃除する際に
必要なポイントについてご紹介したいと思います。
排出物は乾燥すると空気に混じって蔓延するので、
必ずマスクやビニール手袋などを付けて掃除するようにしてください。
用意するもの
- マスク
- ビニール手袋
- 上で作ったキッチンハイターの消毒スプレー
- ビニール袋(清掃に使った用具を密閉して破棄するため)
- バケツ(洗面容器など)
- キッチンペーパーや布(破棄してもよいタオルなど)
清掃方法
上記の用意が出来たら、まずは嘔吐物を取り除きます。
嘔吐物を拭き取った布はビニール袋へ入れて、さらに漂白剤を振りかけるなどして密閉しておきましょう。
ある程度取り除くことができたら、消毒スプレーでしっかりと隅々まで拭き取ります。
床の隅など拭き取りにくい場所などは、飛び散りに気をつけて除菌します。
下痢の症状が出た場合には、
しっかりとトイレのノブや手が触れる場所も水で消毒スプレーで拭き取ります。
ヴィスロックでも消毒は可能なの?
Amazonなどネットでのカスタマーレビューのあるヴィスロックという除菌グッズも人気で、高い評価を得ています。
除菌や消毒も作用が働き消臭効果もありますが、
先に述べた次亜塩素酸ナトリウムは配合されていません。
金属系の成分などが配合されていることで、
臭いの元に働きかける作用でペットの臭いや汗の臭いなどに良いのだとか。
嘔吐物の臭いを消すのに使えそうですね!
また、手指の消毒や衣類、身体に触れても人体への影響が無いので、
お子様にも安心して使えるという特徴があります。
予防として手指などに除菌目的で使うことも良いでしょう。
二次感染を防ぐポイント
便には症状が治まった場合にも1週間程度はウイルスが残っているので、
お風呂など入浴の際にも除菌をすることが必要です。
しばらくは、共同でタオルや衣類、布団などを一緒に使うことは避けるようにしましょう。
我が家では、家族がノロウイルスに掛かりましたが、家族4人他に誰も二次感染することなく終えました!
感染力が非常に強いウイルスなので、看病している方が感染しその後、家族全員感染することは稀ではないので気をつけましょう!
嘔吐物のついた毛布の対処法は?
具合が悪いとなると、やはり横になり布団や毛布などで身体を休めることになります。
その際に、嘔吐したりなど嘔吐物がついてしまうこともありますよね。
布団や毛布などの繊維内でウイルスが増えるということはありませんが、
この場合にも空気感染による二次感染を防ぐため、
洗濯できる場合には塩素系のハイターなどを混ぜて洗濯することです。
ハイターでしばらく浸けおき洗いをし、
干す場合にはしっかりと太陽光に長く当てて乾燥させてください。
乾燥機で乾燥させると更に良いです。
お洗濯が出来ない場合には、
85度以上に温度設定したアイロンなどで1分以上当て消毒してください。
薬で対処してもいいの?
ノロウイルスにかかった場合、自己判断で下痢止めや
吐き気止めなどの整腸剤などを飲んだりする場合がありますが、逆効果です。
体内からウイルスを排出することで回復していくので、下痢や吐くことを止めてはいけません。
また、嘔吐や下痢により脱水症状が起こると更に危険なので、
経口補水液などで水分を摂るようにしてください。
経口補水液が用意できない場合には、水1リットルに対し3gの食塩と40gの砂糖を混ぜたものなどで
補水することでも脱水症状を和らげることができます。
また、頭痛などを引き起こした場合に
頭痛を止めるためにロキソニンなどの頭痛薬を飲むのもNGです。
インフルエンザなどと同様で、ウイルスを体外へ排出するための発熱などによる頭痛は、
体温を下げるとウイルスが体外へ排出されづらくなるため、
しっかりと身体を休め発熱している場合には、脇の下や首などを冷やし間接的に頭痛を治めるようにしましょう。
安心して除菌するなら!
キッチンハイターを使った除菌方法をお話しましたが、ハイターってお肌への刺激とか
子供が触ってしまったりとか…除菌力は強いかもしれませんが心配な点がありますよね。
そんな心配なく安心・安全にノロウイルス対策できるスプレーがあります。
アルコールスプレーではあるのですが、ノロクリアプロテインという成分が入っており、
こちらがノロウイルスなどの予防に役立つのです。
ノロクリアプロテインは卵由来の成分で、他の成分も全て食品由来なので口に入るものに使用しても安心なんです(*^^*)
これで、刺激を気にすることなく安全にウイルス対策をしてくださいね。
まとめ
- ノロウイルスにはアルコール消毒は効果が無い
- ハイターは次亜塩素酸ナトリウム配合の物を選ぶ
- ノロウイルスは乾燥すると空気感染する
- 二次感染を防ぐためにもしっかりと除菌する
- 自己判断で市販薬などを服用しない
いかがでしたでしょうか?
ノロウイルスは思っているよりも強敵なウイルスです。
感染率が高いことがお分かりいただけたと思います。
感染を防ぐためにも、日々の手洗いやうがいなどを徹底することが大事です。
もし、感染してしまった場合にも、正しい対処で二次感染を防ぐことができるので是非参考にしてみてください。