夏負け夏バテは良く似た言葉で使う時もほとんど同じように使いますよね。
しかし、実はこの2つの表現はそれぞれが表す時期や症状に違いがあります。

夏負けは夏の最中に暑気あたりなどで体調を崩す事を言います。
一方で夏バテは夏の間の疲れが出て、秋口に体調不良になってしまう事を言います。

このように言葉を使い分ける事で上手い具合に夏で体が弱る状態を言い表す事が出来るのです。

夏負けとは

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夏負けとは古くからある言葉で、夏の暑さにやられて体調を崩す事を言います。
夏の季語にもなっていて、夏のまっただ中の状態を指します。

いわゆる熱中症なども夏負けの一つの状態と言えます。
暑い夏は体力を奪い、スタミナを失いがちになり、
夜も暑さで十分な睡眠が取れない状況が続いたりするので
それだけでも体力、免疫力が低下してしまい、病気に罹りやすくなってしまいます。

その為、普段は罹らないような風邪をひいてしまったり、
食あたりを起こしてしまったりする事も増えてしまうのです。

つまり夏負けとは暑さに負ける事であり夏に陥りがちな消耗の状態を表す言い回しなのです。
夏負け対策としては長時間炎天下で運動をしない事や、
適度に水分やミネラルを補給して脱水症状に陥らない事
体をクールダウンさせる事が大切となってきます。

氷枕を首筋などに当てると体が冷えてきますよ。
間違っても、クーラーなどでクールダウンすることは考えないでくださいね。

夏バテとは

夏バテとは夏の間の疲れがその終わりにどっと出る事を表す言葉です。
言葉としては割合新しい言葉で、夏負けとほぼ同じような意味で使われる事も多くあります。

しかし、バテるという言葉が表すように、夏バテは長期の消耗を指す意味合いが強く、
夏の期間を通した結果の疲れの事を表現するという解釈がより正しいと言えるでしょう。

また、夏バテは夏負けと違い暑さだけに対する消耗を意味しません。
現代における夏の消耗は、実はその多くは気温差にあります。

要するに冷房の効いた室内と猛暑の夏の外気の気温差によって
自律神経が上手く働かなくなってしまう事を含めた
夏の疲れの事を夏バテを言う事が出来るのです。

そういう意味では夏バテは実に現代らしい言葉と言えるでしょう。
現代独特の激しい気温差によって自律神経失調に陥る事は、
健康に過ごす為には注意しなくてはならない事です。
季節終わりに夏バテを起こさないように服装などで体温の調節を積極的に行うべきでしょう。

夏バテについてはこちらの記事もご参考に!

昔の夏と今の夏

昔の夏はとにかく暑さとの戦いでした。
服装を夏用に調整し、なるべく涼しく過ごす工夫を住居にも求めて、
日本の家屋は夏にはその全ての仕切りを取り外す事が出来るように造られていました。

冬には熱を逃さないように幾重にも仕切りを造り、
夏には風を建物全体に通すように仕切りを取り払う、夕涼みを行い、暑い日には行水や川遊びをし、
スイカや水分の多い食べ物を食べ、上手に夏の暑さをやり過ごす工夫をして来ました。

しかし、現代では便利に過ごそうとするあまりに、
室内に冬のような環境を作り上げてしまったために、
今度は逆にその寒さによる弊害を被るようになってしまったのです。

生物の体というのはよく出来ていて、冬なら冬、夏なら夏に向けて、体調を調整して行きます。
気温が高い日が続けば、人間の体は自然に暑い季節用の調整に切り替えるのです。

ところがそこに冷たい環境が挟み込まれる事によって
この調整機能が混乱を来し、逆に体調を悪くしてしまう事になってしまいます。

仕事でクーラーのきつい場所で働く人は、
上着などでこの差異を出来るだけ埋めるようにすると体が変調を起こしにくくなります。

最適の言葉を見つけ出す楽しさ

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言葉の乱れという物が良く問題になりますが、
この夏バテも新参者の言葉であり、むやみやたらに創り出される最近の言葉の一つと言えるでしょう。
とは言え、私達の生活環境は日々大きく変わり続けています。

少し前までは最先端だった携帯電話は、
今ではそのほとんどがスマートフォンに取って代わられてしまい既に過去の異物になりつつあります。
レコードがCDに、CDが音楽データに、その変化のスピードたるや驚くべき物です。

そんな中、言葉だけが停滞しているはずがありません。
言葉が乱れるのはむしろ当たり前、その環境に合った最適の言葉を
時代に敏感な若者は見つけ出して使っているにすぎないのでしょう。

夏負けと夏バテもそんな現代に沿って変化した言葉の一つと言えるのかもしれません。
しかしそんな言葉も、あまりに気にせずに場当たり的に使っている内に
せっかくの違いをいい加減にしてしまうのは勿体ない話です。

パズルを綺麗に並べるように最適な場合に最適な言葉を選べる事に
ちょっと快感を感じてみるのも良いかもしれませんね。