おたふく風邪は似た病気と見分けが付かない事が多い病気です。
病気を判断するにはある程度の検査が必要となります。

炎症反応はそのような検査の1つで、体内に炎症がある場合に上昇します。
一般的に細菌性の場合は高く、
おたふく風邪の場合はあまり高くないと言われていますが、
これだけで判断する事は難しいようです。

おたふく風邪が見分けにくい理由は?

2016-02-24b

おたふく風邪は正式には流行性耳下腺炎と言います。
ムンプスウイルスというウイルスに感染して罹る病気で、
耳の下から顎に掛けてが腫れる症状が出る事から
頬から顎下までが膨らんでいるおたふくさんと見た目が似ているとしてこの名前が付いたようです。

これほどはっきりとした特徴がある病気なのですから、
間違えようもないという感じがしますが、
実はおたふく風邪の原因ウイルスであるムンプスウイルスによる感染は個人差が大きく、
不顕性感染と言って、発症しないまま免疫だけ獲得するという場合もあります。

また、片側だけ腫れたり、熱が出たり出なかったりと、
症状だけでは分からない事があるのです。

耳下腺が両方腫れればほぼ間違いなくおたふく風邪と判断出来るのですが、
そうでない場合もあるので判断が難しくなってしまいます。

おたふく風邪って風邪の一種?

一般的に風邪と呼ばれるのは喉が痛くなったり熱が出たり咳が出たりする感染症の事です。
そのくくりで考えれば、喉に痛みがあり、
まれに熱も出るおたふく風邪は風邪と言ってしまって良いかもしれません。

ただ、咳が出る事はあまり無いようです。
おたふく風邪は耳下腺と言う耳の後ろにあるつばを作る場所が炎症を起こす病気で、
喉の痛みが酷くなる事が多いようです。

扁桃腺や鼻などに炎症を生じる鼻風邪などとは特徴の違う風邪と言って良いでしょう。
ムンプスウイルスは一度感染すると身体が抗体を作って二度と感染しなくなります。

その為、おたふく風邪は生涯に一度だけ発症する病気です。
また、前述したように発症しないまま抗体だけ作る不顕性感染で抗体を作っていて、
そのまま一生罹らないという事もあります。

大人になってから罹ると重症化する上に生殖機能に異常が生じる場合もあるため、
病気に罹った覚えがない方でワクチンの接種も受けていない場合は
一応抗体検査を受けてみるのが良いでしょう。

おたふく風邪に似た病気はあるの?

おたふく風邪にとても良く似た病気があります。
それが反復性耳下腺炎という病気で、
これはおたふく風邪と違って何度も繰り返す病気とされています。

反復性耳下腺炎の場合は耳下腺が両方同時に腫れる事はまず無いので
両方腫れていた場合はほぼおたふく風邪ですが、
それ以外では調べてみなければ判断出来ません。

この時に判断に使われる検査の1つに炎症反応があります。
この炎症反応と言うのは体のどこかで炎症が起こっている場合に発生する物で、
炎症箇所が多ければ多い程この値は上昇します。
おたふく風邪の場合はこの値がほとんど上昇しないと言われています。
https://twitter.com/rxma_3jsb/status/648733656584839168
ただし、おたふく風邪でもある程度は反応がある場合もあるので、
これだけで判断するのは少し難しいのですが、
合わせてムンプスIgMや血清アミラーゼ、白血球値などを調べる事で、
より正確な判断を下す事が出来ます。

ひっそりと流行するおたふく風邪

おたふく風邪は症状が出ない不顕性感染の場合でも感染力を持っています。
その為、周囲が全然発症していないのにいきなりおたふく風邪に感染してしまう事があるようです。

この場合感染させる側には全く自覚症状が無いので、
防御する事が難しくなってしまいます。

流行が始まっている場合は、
おたふく風邪の症状が出た人は学校や会社を休んで他人に感染させないようにするのですが、

感染していても症状が出ないでいる人はそんな配慮が
出来るはずもなく、普通に学校や会社に通ってしまいます。

おたふく風邪は唾液による感染なので、
マスクによって大方は感染が防ぐことが可能です。
もし、どうしても仕事が休めない場合や外出せざるを得ないときは
必ずマスクをしましょう。

子供の時はまだ良いのですが、大人になってからの感染は大変です。
症状も辛い上に男性は精巣に異常を起こす事もある病気なので、余計に怖い思いをします。

やはりおたふく風邪に罹った覚えの無い方は一度抗体検査を受けて、
抗体が無い場合はワクチンを射ってもらうのが安心でしょう。