伝染病の中でも、発症すると大変だと言われているのが大人水疱瘡です。
既に免疫がある人や、予防接種の効果が持続している人なら安心ですが、
そうではない人は近くに感染者が出ると心配になりますよね。

今回は、そんな大人の水疱瘡の感染に備えて、
どんな経過をたどるのか、会社への対応などについてご説明します。

大人の水疱瘡の発症から完治までの経過

大人が水疱瘡のウイルスに感染すると、大体二週間くらいの潜伏期間を経て発症します。

大人の場合、初期症状発熱から始まることが多く、
その1~2日後痒みを伴う小さなブツブツが出てきます。

最初の発疹に気付いてからすぐ全身に広がり、
翌日には口の中にまで発疹が出て、ものを飲み込むときに激しい痛みを感じるようになります。
これと同時に熱も上がっていき、関節筋肉痛みも生じます。

発症から3日目までに以上の経過をたどることが多いようです。
4日目からは熱は下がりますが、だるさ口内の痛み、痒みは続きます。

ここまでの間で、恐らく誰もが病院にかかるはずです。
発症からどれくらい早く病院に診てもらったかで、完治までの時間が大幅に変わります。

大人の水疱瘡は熱が下がった後もだるさが続くことが珍しくありません。
だるさと発疹の様子を見ながら、熱が無くても安静にしましょう。

発症から一週間ほどすると最初にできた発疹はかさぶたが剥がれるくらいまで回復します。
その後に立て続けに出た発疹が完治するまで3カ月くらいかかることもあるそうです。

水疱瘡の特効薬である抗ウイルス薬は、
発症から48時間以内に飲み始めるのが理想的と言われているので、
水疱瘡に気付いたら、すぐに病院に行くことをおすすめします。

それ以外には、発疹のかゆみを抑える塗り薬や、化膿止めの薬が出されます。
発疹が落ち着くまでは、これらの薬で対処します。

帯状疱疹との違い

水疱瘡と帯状疱疹は、同じく「水痘帯状疱疹ウイルス」というウイルスによって生じます。
でも、この二つは別な病気です。

水疱瘡は、免疫の無い身体にウイルスが入り込み、
全身に発疹が出たのち、免疫ができて治ってしまう病気です。

ですが、ウイルスが完全に死滅せず、体内の神経節に潜んでいることがあります。
このウイルスが眠っている間は症状は全くありませんが、
何かの拍子に免疫力が低下した際に目を覚まし、帯状疱疹として表れるのです。

「帯状」という言葉からわかる通り、帯状疱疹は細長く帯状に発疹が出ます。
これは、潜んでいた神経に沿ってウイルスが活動するためです。

帯状疱疹が出る場所はそれぞれですが、
胸の近辺に出る帯状疱疹には胸の神経痛を伴うことがあります。
これは、胸の神経節をウイルスが攻撃することで起こります。

肋間神経痛に似た痛みで、呼吸することもつらいほどの痛みに襲われることもあるそうです。

大人の水疱瘡についてはこちらの記事もご参考に!

会社への対応は

さて、大人の水疱瘡に話を戻しますが、
会社勤めをしている場合は、どんな対処が必要でしょうか。

まず、水疱瘡だとわかった時点で会社は休まねばなりません。
ご存知の通り水疱瘡は感染力が強く、他の従業員にうつす恐れがあるからです。

そして、子供の水疱瘡と同じく全ての発疹がかさぶたになって
剥がれ落ちるまでは復帰できないと考えた方が良いでしょう。
これくらいまで回復すると、周囲への感染力はほぼ無いものと考えられるため、安心して働けるようになります。

静養中は、病院からもらった薬で対処するのが原則です。
市販の痒み止めでも痒みは止まることがありますが、
お肌に合わずかさぶたが剥がれた後にあばたが残ってしまうことがあるからです。

どうしても痒くてしょうがないという時は、保冷剤などで冷やすと感覚が麻痺し、痒みが和らぎます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
↓このように、大人がかかるとインフルエンザよりもつらいと言われる水疱瘡のお話でした。

ここでは、水疱瘡を発症してしまったときのことを中心にお話ししていますが、
本来なら、自分に免疫が無いと分かった時に予防接種をするのが一番です。

社会人なら、長期間仕事を休むリスクを抱えるのは大変なことですし、
主婦の方でも妊娠を考えているなら水疱瘡の感染は絶対に避けるべきだからです。

子供の頃に水疱瘡にかかった覚えがある人はまず心配ありませんが、
その記憶がない人、20年以上前に予防接種を受けたという人は、現在免疫が無い状態かもしれません。

大人の水疱瘡は、本人のつらさは想像を絶するものがありますし、
周囲にも迷惑がかかる恐れがあります。
できれば、感染する前からしっかりとした対処をしたいですね。