お肌が乾燥する季節に多くなる口角炎
これはただの乾燥ではなく、真菌や細菌の感染によるものです。

ということは、同じく感染性の皮膚炎である
水虫と同じ薬で治るということでしょうか。

今回は、口角炎のおさらいと、
薬を使った治療法やセルフケア方法についてお伝えします。

口角炎とはどんな病気?

2016-11-21b

口角炎とは、口の端に炎症が起きる皮膚病です。
その原因は、カンジダと呼ばれる真菌や、
黄色ブドウ球菌による感染が大多数を占めます。

口角炎は、皮膚が乾燥しやすい冬に起こりやすいです。

  1. 口の端の皮膚が乾燥して柔軟性を失う
  2. 口の動きなどで皮膚が裂ける
  3. そこから菌が入り込み感染を引き起こす

という流れが生じやすくなるからです。

症状としては皮膚の亀裂、出血、腫れなどが見られます。

また、痛みや痒みも起きやすく、
それが気になって触ってしまうことで
悪化するという悪循環を辿ることもよくあるようです。

触らないように気を付けても、口角はメイクや歯磨き粉、
食品などの異物に触れやすい場所のため、
一度口角炎を発症すると、
なかなか良くならずに後を引くという厄介な特徴があります。

病院での治療法

それほど重い症状になる病気ではないにしろ、
口角炎はなかなか治りにくい病気ですから、
病院に行って処置をしてもらう方が手っ取り早いものです。

口角炎は、皮膚科のほか
口腔外科内科でも診てもらえます。

治療としては、症状が軽ければ
ワセリンなどの保湿剤を出されて終わることもありますが、
ビタミン剤など、身体の内側から
皮膚を丈夫にする薬が出されることもあります。

また、口角炎の原因となっている菌によっても
出される薬が異なり、
真菌に感染している場合は抗真菌薬を、
黄色ブドウ球菌に感染している場合は抗生物質が処方されます。

炎症があっても感染が無いと確認されたときは、
炎症を止めるためのステロイド外用薬が処方されることも多いです。

口角炎や水虫については、こちらの記事でも詳しく説明しています。

口角炎薬と水虫薬は同じ?

ところで、口角炎の原因となるカンジダ菌と、
水虫の原因となる白癬菌は両方とも真菌に分類されます。
と、すると、この2つは同じ薬で治るということでしょうか。


このような意見や、


このように、皮膚科で出された薬を調べたら
水虫の薬だったという人もいます。

これらからわかる通り、口角炎と水虫では、
同じ名前の抗真菌薬が出されることがよくあります。

例えば、ミコナゾールイソコナゾールなどは
どちらも抗真菌薬で、口角炎、水虫の両方で処方されるお薬です。

でも、市販の水虫薬
口角炎に塗っても大丈夫かというと、そうとも限りません。

「水虫用」と明記されているものは、
足に塗る前提で作られているため、
口のようなデリケートな部分には強すぎる可能性があるからです。

口角炎には口角炎用のものを、
水虫には水虫用のものを用いるのが確実で安全です。

セルフケア方法や予防法は?

口角炎を薬に頼らず治すとなると、
やはり大切なのは保湿です。


自宅にワセリンがあるなら、
それを炎症部位にこまめに塗って保護しましょう。

また、辛いもの、味の濃いものを控える、
刺激の強い歯磨き粉を使わない、
禁煙するなど、口角への刺激を避けることも重要です。

そして、口角を舐めないようにする、
食後や飲み物を飲んだ後は口角を洗って清潔を保つ必要もあります。

栄養面からもできることはたくさんあります。
皮膚の新陳代謝を促すビタミンB群を含む食材(牛乳、豚肉)や、
皮膚を丈夫にするビタミンAを含む食材(緑黄色野菜など)を積極的に摂りましょう。

また、便秘をすると肌荒れが起きやすくなるため、
食物繊維を十分に摂ることも大切です。

これらのセルフケア法は、
もう既に口角炎が生じている場合は
より早く治す手助けになりますが、
まだ生じていない状態でも、口角炎予防として効果的です。

冬になると口角炎が起きやすい体質の人は、
早いうちに予防策を取っておいた方が良いでしょう。

まとめ

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口角炎が起こると、口元がガビガビになって、
見た目にも影響が出るから嫌ですよね。

口元のお肌が荒れていると老けて見えるため、
女性にとっては特に深刻な問題です。

そんな厄介な口角炎は、
やはり起こる前にしっかり予防するのが得策です。

本文中で説明した方法のほか、
口角炎予防のためには、普段のスキンケアをしっかり行い、
クリームなどで口元までくまなく保湿することも欠かせません。

口角の皮膚が乾燥していると、
大きな口を開けた瞬間に皮膚が割れて、
口角炎の原因を作ることになるからです。

乾燥する季節が近づくと、
夏と同じスキンケアではお肌が水分不足になります。
季節に合ったスキンケアを行って、口角炎も予防するようにしましょう。