果糖と言うと果物に含まれていてなんだか健康的なイメージがありますよね。
実は、清涼飲料水などに含まれる天然甘味料にも果糖は含まれており
健康被害を及ぼすと言われています。
糖分の健康被害は糖尿病が代表的ですが、果糖は膵臓にも及ぼすと考えられています。
今回は、果糖が含まれるものや、
その健康被害、健康被害のない甘味料などをお伝えしていきます。
果糖とは?
果糖とは甘みの成分で、砂糖の一種です。
糖類の中でも、甘みがとても強いのが特徴です。
果糖を含む食べ物は、りんごや梨などの果物、ハチミツなどに含まれています。
また、果糖は上記のもの以外にも天然甘味料からも摂取されます。
天然甘味料は、高果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖の3つの種類があります。
これらの天然甘味料は清涼飲料水やアイスなどにもよく含まれています。
清涼飲料水などの原料の載っている欄を見ると大抵これら天然甘味料のいずれかが入っています。
果糖が及ぼす健康被害は?
果糖の中でも、天然甘味料の果糖は健康被害を及ぼすと言われています。
日本では天然甘味料の健康被害はそこまで騒がれていませんが、
海外ではこの天然甘味料の使用禁止を訴える活動なども行われています。
天然甘味料の果糖はほとんどが肝臓で代謝されるので、
中性脂肪などに転換され、肥満や脂肪肝につながると考えられています。
さらに、清涼飲料水などには果糖が多く含まれており、
糖化最終産物、別名AGEを作ってしまうと言われています。
このAGEは、癌の原因になるだけでなく糖尿病や老化を早めてしまいます。
また、果糖を肝臓で代謝しきれなくなると全身に回り、
腹痛や嘔吐、下痢などの症状を引き起こすことも報告されています。
この果糖ブドウ糖液糖についてガッテンで以前もやってて、私の脂肪肝の原因はこれだとわかって飲料を買う時にすごく気をつけるようになったら糖質制限までせずとも太らなくなったし脂肪肝症状も改善がみられるようになった。
— CityJacker (@cityjacker) July 6, 2016
膵臓にも負担をかける?
果糖だけを摂取する場合には
インスリンが分泌されにくいので膵臓が疲れることはあまりないそうです。
しかし、果糖だけでなくブドウ糖と一緒に摂取する事で、
脂肪ホルモンであるインスリンが多く分泌され膵臓が疲れてしまいます。
実は、天然甘味料は果糖だけでなく、
ブドウ糖も含みますので膵臓が疲れやすくなり負担がかかってしまいます。
ただ、一説によると果糖を多く摂取する人は
膵臓がんのリスクが46%も上昇すると研究結果が報告されています。
さらに、膵臓がんの悪性腫瘍は成長するために果糖を使うとの研究結果も発表されています。
@utchie 果物合わない人いますね〜。偶然見つけたサイトに、果糖の摂取量は将来のすい臓がんリスクが高くなるという調査結果がありました。単体よりも、果糖と他の糖との組み合わせが、よりインシュリンを分泌させるというのも別のところにありました。体はそう単純じゃ無いんでしょうね…
— おいしいまりかふ (@marikaf) January 31, 2013
ブドウ糖についてはこちらの記事もご参考に!
果糖はまったく摂取しないほうがいい?
なるべく果糖を摂取しない方が良いことはWHOも認めていますが、
果糖を全く摂取しないというのは日常生活で難しいと思います。
果糖を摂取することのデメリットは摂取しすぎた場合に起こります。
なるべく天然甘味料は控え、果物などから摂りすぎないように果糖を摂取すると良いでしょう。
果物には果糖だけでなく、ビタミンやミネラルなどの健康に嬉しい成分も含まれています。
では、健康被害のない甘味料はあるのでしょうか。
体にあまり負担がかかりにくい甘味料は、自然に近い甘味料であれば良いとされています。
まずは甘いものを購入する際に、原料表記をチェックしてみるのが良いでしょう。
まとめ
果糖は摂取しすぎると糖尿病や膵臓がんなどのリスクが高まる体に良くないものです。
ただ、果糖を一切摂らないというのはなかなか気合いを入れないと難しいですよね。
甘いものを食べる事で、ストレス解消している人も多いのではないでしょうか。
ストレスが溜まらない程度に、適量を摂取する分にはそこまで急激なリスク上昇にはならないと言われています。
しかし、果糖は満腹感を感じられないので食べすぎてしまうことがあります。
果糖を摂取する際には、自分で制限をしっかり行って摂取する事がおすすめです。
WHOでは、1日の摂取カロリーの5%以内に抑えることを推奨しています。
適切に摂取して、病気のリスクを高めずにストレスを解消しましょう。