上咽頭炎・・・聞き慣れない言葉ですね。
中には初めて聞いた、という方も多いと思います。
喉が痛くて痰がでる症状です。
けれど、この病気、ほっといても風邪のように簡単に治ってくれないやっかいな病気なのです。
その上咽頭炎についてと、効果的な対処法を説明したいと思います。
また、病院へ行かずに自力で治すことは可能なのかを調べてみました。
上咽頭ってどこ?上咽頭炎って何?
喉は、上咽頭、中咽頭、下咽頭の三つに分類されます。
その中でも、鼻と喉の間の部分が上咽頭といいます。
口を大きく開けて、喉仏が見えたら、そのあたりが中咽頭です。
その上の方が上咽頭になります。
上咽頭には、リンパ組織がたくさん集まっているので、ウイルスなどの炎症が起こりやすい場所です。
しかも上咽頭はウイルスなどが集まりやすい上に、普通のうがいでウイルスがとれない場所なのです。
この上咽頭がウイルスや雑菌によって炎症を起こしている状態が、上咽頭炎です。
これにかかると鼻と喉の間が痛くなり、塊のような痰が出てきます。
そして、喉が乾いたように痛くなります。微熱が出る人もいるそうです。
これでは、喉風邪と区別がつきません。
内科の医者も、口の中を見ただけでは上咽頭まで見えないので判断できないのです。
ですから、内科に行くと、上咽頭炎でも風邪と診断されてしまうことが多いです。
こうして、上咽頭炎が慢性化してしまう場合も多く、
風邪に似た症状が現れるので、風邪と間違われることも無理がありません。
しかし、風邪だったら1週間もすれば治りますが、この上咽頭炎は1週間やそこらでは治ってくれません。
中には3,4年、この症状で苦しんでいる人もいるそうです。
治し方
上咽頭炎にかかると、鼻風邪とよく似た症状が出るので、
私たちでは、鼻風邪なのか上咽頭炎なのか、区別がつきません。
内科に行って処方された薬が効かずに、なおかつ鼻風邪が治らなかったら耳鼻科へ行くことをお勧めします。
ただ、耳鼻科でも、上咽頭炎の治療をしてくれないところがあるので、
耳鼻科をよく調べてから行くことをお勧めします。
上咽頭炎の治療には、薬、抗生物質の処方、吸引治療、患部への直接薬を塗ることなどがあります。
いずれにしても、なかなか治りにくい病気のようです。
自分で簡単に直せるものなの?
上咽頭炎を、自分でケアする方法もあります。
まず、市販薬ではペラックT錠が、効能書きには書いてありませんし、効き目は弱いですが上咽頭炎に効果があります。
のどの炎症を抑え、粘膜の機能を整える効果があります。
忙しい方には、気軽に買いに行けるのが良いです。
症状が出始めたとき、早めに飲んでおくのが良いでしょう。
あと、吸引治療も効果的です。
外部から侵入したウイルスが最初に、この場所に着きやすいために、ここから炎症が始まるためです。これを、急性上咽頭炎といいます。耳鼻科で診てもらって、鼻からの吸入(ネブライザー)や、綿棒でここに薬をつけるなどをしてもらいましょう。
— 蜜 缶 @ 体型崩れ (@mikandume24) February 22, 2014
https://twitter.com/makiame/status/315316485641875456
ネブライザー治療は、病院でも行われています。
耳鼻科などで目にしたことがあるのではないでしょうか?
それが家庭でもできるということですね。
なお、ここに紹介した物で効果がないときは、耳鼻科に行くことを強くお勧めします。
上咽頭炎についてはこちらの記事もご参考に!
上咽頭炎の予防
かかると面倒くさい上咽頭炎ですが、日常生活の改善で予防することはできます。
まず、免疫力を高めるのが重要です。
どんな病気でも癒えることですが、バランス良い食生活を送ること。
動物性タンパク質や脂肪の過剰摂取、そして野菜不足は良くありません。
あと、日頃から鼻呼吸をすると良いです。
口の中が乾燥すると、ウイルスが付着しやすくなります。
日頃から口で呼吸している方は、鼻呼吸をするように心がけてください。
そして、鼻うがい。
実はこれ、私はできませんがかなりの予防効果があるようです。
鼻の中の余計な雑菌や痰が外に出てくる訳ですから、予防効果は絶大です。
ただ、できない人が多いこと、この鼻うがいそのものがハードルの高い物だと感じている人も多いのも事実です。
でも、できる人は是非実践してください。
コップなどでも行えるそうですが、専用のポットを使うと多少はやりやすそうですね。これは、上咽頭炎だけでなく、花粉症などのアレルギーにも効果的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「ただの風邪にしては長引いている」そう感じたら、上咽頭炎かもしれません。
風邪だと思って甘く見ずに、早めに内科や耳鼻科に行くことをお勧めします。
どんな病気でも、早めにその病気を把握して、早めに適切な治療をすれば、重篤化しないで済みます。
そして、健康な日常生活のためにも、予防も欠かさずにしてください。