お肌にできるシミと言えば黒や茶色だと思われがちですが、白く抜けたようになるシミもあります。

これは「尋常性白斑」と呼ばれる皮膚病で、
日本人の場合は100人に1〜2人の確率で起こると言われています。

この尋常性白斑の患者は、皮膚がん発症率が高いと言われていますが実際はどうなのか、調べてみました。

尋常性白斑ってどんな病気?

尋常性白斑とは、皮膚の色素を作る細胞が部分的に機能しない、
または欠けてしまう皮膚疾患で、病変が起こった部位はメラニン色素が作られないため、白く抜けたような肌色になります。

これは後天的に起こる病気で、発症すると白斑部が徐々に広がっていく傾向があります。


マイケル・ジャクソンさんもこの病気に冒された一人で、
色白になったのはこの病気と治療によるもので、噂にあるように整形したわけではないそうです。

原因はよくわかっておらず、環境要因遺伝的要因
自己免疫機能の異常などが複雑に影響し合って起こるという説が有力なようです。

白斑そのものに痛みなどはありませんが、尋常性白斑の合併症として、
自己免疫性甲状腺機能異常、膠原病、円形脱毛症、悪性貧血、シェーグレン症候群などがあります。

尋常性白斑を発症した場合、これらの病気に気を付ける必要があるでしょう。

似た病気・見分け方

尋常性白斑に似た病気としては、加齢によって色素細胞が衰えて起こる老人性白斑
生まれつき皮膚に白く抜けた部分がある脱色素性白斑
湿疹や火傷の後に一時的に生じる炎症性白斑、その仲間で日焼けによって起こる海水浴性白斑があります。

見分け方としては、老人性白斑はその名の通り高齢になってから起こること、
そして、白斑がぽつぽつと点状に表れる(尋常性白斑は大きくつながるように広がる)という特徴があります。

脱色素性白斑は見た目がかなり似ていますが、こちらは先天的に起こるもの、
尋常性白斑は後天的に起こるものとして区別されます。

炎症性白斑や海水浴性白斑は一時的なもののため、
時間が経過し皮膚のターンオーバーが進むと消えてなくなることが多いです。

尋常性白斑と皮膚がんの関係は

尋常性白斑を患うと、その病変部の皮膚がんリスクが上がるとされています。

健康な皮膚を持つ人の場合は、皮膚がんの原因となり得る紫外線
皮膚のメラニン色素によって深層部に到達する前に大半がブロックされます。

ですが、メラニン色素を作り出せない白斑部分に紫外線が当たると、
そのまま皮膚の奥にまで透過してしまうため、ダメージを受けやすくなってしまうからです。
このダメージが蓄積した結果、、皮膚がんのリスクが大きくなってしまうということですね。

このため、尋常性白斑がある人は、その部分を紫外線から守るため、
日焼け止めなどでしっかり対策する必要があります。

日焼けについてはこちらの記事もご参考に!

尋常性白斑や皮膚がんの治療、医療保険は使える?

尋常性白斑の治療は、大半が健康保険を使うことができます。
ただ、白斑に健康な部分の皮膚片を埋め込むミニグラフトのように
日本では健康保険適用とならないものもあるため、治療の際には医師と相談しましょう。

しかし、個人で加入する医療保険が使えるかどうかは会社によって基準がまちまちのため、
自分が加入している保険会社の窓口に問い合わせるしかありません。

また、尋常性白斑から皮膚がんを発症した場合、
一般的な治療の範囲であれば当然健康保険は使えます。
医療保険については個人の契約内容により異なるので、一概に「使える」「使えない」とは言えないですね。

その前に覚えておきたいのは、医療保険を契約する時点で尋常性白斑があると、
引受拒否となるケースもあるということ。
だからと言って申告せずに契約すると、
いざという時に保険がおりなくなってしまうのでちゃんと担当者と相談するようにしましょう。

尋常性白斑に予防法はあるの?対処法は?

尋常性白斑は原因がはっきりわかっていない病気のため、今のところは確実な予防法はありません。

ただ、自己免疫の異常で起こる可能性があると言われているので、
免疫異常の原因となりやすいストレスや疲れを溜めないことで発症を食い止めることはできるかもしれません。

実際に発症した後にできることは、
先にも書きましたが、日焼け止めをしっかり塗って紫外線を防ぐこと。
これは、白斑部へのダメージを防ぐだけではなく、
日焼けによって健康な皮膚との境目が大きくなることを防ぐ目的もあります。

また、顔の目立つところに白斑が表れた場合は、メイクで隠す技術を磨くことでかなりわかりにくくなります。

見た目への影響が大きい尋常性白斑ですが、身体的な苦痛は少ない病気です。
落ち込むほどにストレスが溜まっていくだけなので、前向きな対策をとっていきましょう。