インフルエンザが重症化して起こるインフルエンザ脳症
意識障害や多臓器不全などを引き起こし、致死率もかなり高い病気です。

この病気は、大人と子供で症状に違いはあるのでしょうか。
妊婦さんの場合は胎児への影響も心配ですよね。

今回は、インフルエンザ脳症のお話を中心にお伝えします。

インフルエンザ脳症とは

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インフルエンザ脳症インフルエンザの合併症の一つです。

インフルエンザ脳症の患者の8割
5歳以下の乳幼児が占めており、
それよりも大きな子供や大人の発症例は極めて少ないのが特徴です。

「脳症」という名前が付いていますが、
この病気を発症した人の脳からインフルエンザウイルスは検出されません。

この病気の原因は詳しくはわかっていませんが、
ウイルスが血中にも感染し、中枢神経細胞に感染が及んで、
免疫物質が異常分泌されることから起こるという説が有力視されています。

自分を守るための免疫物質が、脳を破壊してしまうことで起こるそうです。

また、子供の場合は何かしらの薬を服用している影響で
起こるのではという説もあるようです。

そのため、インフルエンザを発症した場合、
サリチル酸系、ジクロフェナクナトリウムを含む薬などは、
15歳未満には投与してはいけない決まりが定められています。

このように原因がわからない病気ですから、
インフルエンザ脳症を予防することはできないと考えた方が良いでしょう。

しいて言うなら、インフルエンザそのものを予防するくらいしか
私たちにできることはありません。

大人と子供のインフルエンザ脳症、違いは?

インフルエンザ脳症の症状は、急な発熱
そして激しいけいれん意識障害が生じ、
続いて血管炎や呼吸困難、多臓器不全などが立て続けに起こります。

そして、患者の15~30%
最後には死に至るという、恐ろしい病気です。
死に至ることが無くても、
脳性マヒなどの後遺症が残ることも珍しくありません。

これらの症状は、大人、子供両方に起こります。
もちろん体力のある大人でも
死に至ることはありますので、油断は禁物です。

インフルエンザ脳症のせいで
けいれんが起こる割合は8割と高いですが、
けいれんを起こしたから必ず脳症を発症しているとは限りません。

子供の場合、脳症に至らなくても
インフルエンザによるけいれんが起こることがあります。
これは「熱性けいれん」と言って、
子供によく見られる早期合併症です。

こちらに熱性けいれんの様子を撮影した動画があります。
途中、お父さんの呼びかけが激しくなり、
見ている方も心配になりますが、
最後の方に無事とわかって安心できます。

脳症ではなく、熱性けいれんのみの場合は予後は良好とされています。

ですから焦らず、呼びかけを続けながら
姿勢を変えて窒息などを防いでやり、
後で医師に伝えるために、
どの部分がどれだけの時間けいれんしているかなどを記録しておきましょう。

妊婦さんは特に注意して!

子供に多いインフルエンザ脳症ですが、
大人は必ず発症しなくて済むという病気ではありません。

これは、老若男女関わらず、インフルエンザに感染すれば
脳症を発症する可能性は少なからずあるものと思って下さい。

特に妊婦さんの場合は注意が必要です。
つわりなどで体力を奪われている妊婦さんは、
他の成人女性よりもインフルエンザ脳症を発症しやすいと言われています。

インフルエンザそのものは
胎児には影響が無いと言われていますが、
高熱が続くと胎児の統合失調症や
双極性障害のリスクが4倍になるというデータがあります。

ですから、毎年インフルエンザの予防接種を受けていないという人も、
妊娠した年だけは予防接種を受けるようにすることをおすすめします。

ただ、16週未満だと接種を受けられないので、
それ以降に接種できるように予約すると良いですね。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。
大人も子供も発症するリスクがある、
とっても恐ろしいインフルエンザ脳症についてご説明しました。

Twitterを見ると、
「インフルエンザ脳症から完治した」という話よりも、
以下のような「亡くなった、後遺症が残った」という話の方が圧倒的に多いです。


このことから、発症してしまうと
無事では済まない病気だということがわかりますね。

インフルエンザ脳症自体は予防ができませんが、
インフルエンザは日頃の健康管理のほかワクチンで感染予防ができます。

人生が変わってしまう可能性もあるインフルエンザ脳症を防ぐなら、
手間やお金がかかっても、ワクチンの接種をおすすめします。

また、ワクチンを接種したとしても
必ずインフルエンザにかからないということではありません。
あくまでも予防ですのでプラスアルファでマスクをすることも心がけましょう。


ウイルスブロック率や密閉されやすいかなどに
こだわって選ぶと、効果もUPしますよ(*^^*)