インフルエンザ治療薬リレンザを服用後に異常行動を起こしたというケースがたまに聞かれます。
これは、副作用インフルエンザ脳症が起こっているという説もありますが、

そうではないという意見もあります。

今回は、インフルエンザ感染時の異常行動の原因について、考えてみましょう。

インフルエンザ時の異常行動とは

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リレンザを始めとする、インフルエンザ治療薬異常行動を引き起こす、
という話は、インフルエンザの流行シーズンになると、
必ず情報番組などで取り上げられる題材です。

異常行動の具体例としては、手足をばたつかせる、
わけのわからないことを喋ったり叫んだりする、
そして、窓や玄関から飛び出てしまうなど。
これらの異常行動を起こしている間の記憶は、本人には全く無いのだそうです。

最初に異常行動について話題となったのは、
一番初めに出たインフルエンザ治療薬、タミフル発売直後のこと。

これは、インフルエンザ治療薬というものが今まで存在しなかったことと、
異常行動を起こした人が立て続けに何人も出たこと、
そしてその全てが子供だったことで、
タミフルのせいではないかという説が提唱されました。

そして、現在ではタミフルだけではなく
リレンザでも同じような異常行動が出たという報告が聞かれるようになっているのです。

また、これらの異常行動が、インフルエンザ脳症の症状と重なるため、
副作用によってインフルエンザ脳症が起こるのでは?という考えを示す人も少なくありません。

リレンザとはどんな薬なの?

次に、リレンザとはどんな薬かをおさらいしましょう。

リレンザは、粉末を吸入するタイプの薬で、粉状の薬が直接気管に届き、
ウイルスを撃退してくれます。
最初の1回はなるべく早く吸入するのが良いとされ、
処方された薬局で、ここで吸入するように勧められたりします。

副作用としてわかっているものは下痢吐き気、動悸、そして発疹など。
また、呼吸困難、むくみ冷や汗、顔や上半身が火照ることもあるようです。

インフルエンザを速やかに治す薬としては画期的なリレンザですが、
この副作用の多さは、少し警戒してしまいますね。

このリレンザを服用すれば必ず異常行動を出すという発表はされていませんが、
副作用の苦しさから暴れたり叫んだりなどの行動が出てしまうのではという説もあります。

インフルエンザ脳症はどんな病気?

では、インフルエンザ脳症とはどんな病気でしょうか。
インフルエンザに対抗するために身体が作り出した免疫物質が、
ウイルスだけではなく脳やその他の臓器まで攻撃してしまうことにより発症するものです。

このインフルエンザ脳症の症状としては、
けいれん意識障害、そして異常行動などもみられます。

その中でも異常行動の例としては、幻覚が見える、意味不明な言葉を発する、
何もないのに恐怖感を訴えるなどが挙げられます。

これらはリレンザなどの服用後に報告されている異常行動の例と重なるものがあります。
これでは、どちらが原因か判断しにくいのも納得が行きますね。

結局、異常行動の原因は?

リレンザ服用のせいでインフルエンザ脳症になるという因果関係は、
今のところはっきりと確認されていません。

また、リレンザを服用させた子供と、服用させていない子供を比較すると、
異常行動を起こす割合は同程度のため、
一概に「リレンザのせいだから、服用を中止するべき」とは言い切れない部分があります。

確かに、リレンザの副作用による苦しみはありますが、
それがインフルエンザ脳症の原因になったり、
幻覚を見るなどの異常行動を引き起こしているとは考えにくいです。

もし、お子さんのインフルエンザでリレンザが処方された場合、
素人判断で服用をやめたり、解熱剤などで対応しようとすると
却って危険だということを覚えておきましょう。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。
インフルエンザの異常行動の原因を、リレンザ副作用や、
インフルエンザ脳症の症状などから考えてみました。

慎重な人だと、「まだ知られていない副作用がたくさんあるのでは……」と、
服用を躊躇してしまうこともあるようです。

ですが、インフルエンザは放っておいた方が危険度の高い病気ですから、
薬に頼らずに完治させるのは、子供のように体力が無い場合は難しいものです。

今のところは異常行動との因果関係は認められていないのですから、
リレンザを始めとするインフルエンザ治療薬を使えるのなら、
使った方が早く楽になることは確かだと言えるでしょう。

リレンザやタミフルの副作用が心配だという場合は漢方がオススメです。

インフルエンザの治療薬は、
一般の人が使えるようになってまだ十数年〜数年の、極めて新しい薬です。
それらの薬ができるまでは、自然治癒する病気とされていましたし、
薬も漢方が処方されていたようです。

こちらの麻黄湯という漢方はリレンザやタミフルと同等の効果があるとのことで
今でも副作用が心配な患者さんに漢方を処方する医師もいるみたいですね。