冬になると猛威を振るうインフルエンザ。
疑いがかかって病院に行ったとき、血液検査をされたという経験はありませんか?
その時、白血球数や炎症反応(CRP)などの項目について
説明された記憶があるという人もいるかもしれません。
インフルエンザの血液検査で、一体どんなことがわかるのでしょうか?
血液検査よりも迅速診断法が主流
インフルエンザの検査と言えば、
鼻の穴に長い綿棒のようなものを入れてグリグリして……というものが一般的ですよね。
これは迅速診断法と言って、
スピーディにインフルエンザの診断ができることで主流となっている方法です。
この迅速診断法が開発される前は、
インフルエンザは血液検査で診断するのが当たり前でした。
でも、血液を調べるのに時間がかかりますし、
採血は患者の負担も時間的な手間も大きいため、
瞬く間に迅速診断法にとって代わられることになったのです。
確かに、小さい子の腕に針を刺すより、
鼻に綿棒を入れるだけで終わった方が保護者も助かりますよね。
早めに知りたいときは、血液検査をする
そんな今でも、血液検査でインフルエンザ診断をすることはまれにあります。
それが一体どんなケースかというと、
よく見られるのは発症から時間が経っていないケースです。
迅速診断法は、発症から12時間~24時間経過してから使用しないと、
正確な診断ができない可能性があります。
つまり、例えば朝に発熱してすぐに病院に行った場合は、
迅速診断法よりも血液検査の方が確実に診断できるということなのです。
また、迅速診断法では陰性でも、
インフルエンザの疑いが晴れない場合は、血液検査を併用することもあります。
インフルエンザ検査したよ!
陰性だったけど血液検査もして、結果は明日出るからまた来てくれって言われた(´^o^`)— ん@ゴミブス (@apo_d12) October 31, 2016
やはり、その日に検査結果が出ないのが普通のようですね。
ただ、発症前にインフルエンザを診断することは
どの検査法でも難しいとされています。
インフルエンザに感染していると確定できるほど数値に変化が出ないからです。
また、発症して時間が経過し、症状がピークに達する頃なら、
迅速診断法でもかなり正確な診断が可能になるので、
血液検査をしないことの方が多いようです。
白血球数、炎症反応(CRP)を見てわかること
血液からインフルエンザを診断する場合は、
特に白血球数と炎症反応(CRP)を見ます。
インフルエンザに感染した直後は、
他の感染症が無ければ白血球数は低下し、炎症反応は変化が無いのが普通です。
白血球数は健康体で3500~9800/μLが正常値とされていますが、
これよりも少し低いくらいでは異常とは見なされず、
1000~1500を下回ると異常があると判定されます。
ただ、白血球数は食生活や生活によっても変動するため、
その他の症状や検査値と照らし合わせて診断します。
炎症反応(CRP)は、0.3mg/dL以下が正常となり、
それよりも多ければ、インフルエンザ以外にも細菌による感染症の疑いがかけられます。
もちろんこれだけでインフルエンザだという診断を下すわけではなく、
問診票の内容や体温などを見て、
他の病気の可能性を消去しつつインフルエンザの診断をするのが一般的です。
血液検査をすることで、インフルエンザ以外の思わぬ病気を発見できることもよくあるようです。
サプリメントの観点からインフルエンザ予防するには
インフルエンザ予防のためには、
うがい手洗いや予防接種が大切だとよく言われますが、
それ以外も、サプリメントを摂取して免疫力を高めるという方法もあります。
例えば、乳酸菌のサプリメント。
腸内環境が悪くなると免疫力が低下することは、良く知られていますよね。
それを逆手にとって善玉菌をサプリで摂取して腸内を健康な状態へと導き、
感染症に負けない身体を作るのです。
あとは、ビタミンCやポリフェノールが
豊富な食品を使ったサプリメントもおすすめです。
アムラという果実を使ったサプリメントは、風邪や感染症予防に効果があると言われています。
もちろん、自分で料理して栄養摂取しても
インフルエンザ予防に繋げることは可能ですが、
忙しい人は、サプリメントに頼ってみるのもひとつの方法です。
結果的にインフルエンザにならなければOKなのですから、
自分が取り入れやすい方法で予防してみて下さいね。