異汗性湿疹掌蹠膿疱症、どちらも手にブツブツができて痒みが生じるという点では同じですが、
この二つにはどんな違いがあるのでしょうか。

また、これらの皮膚病はどんな経過を辿って治っていくのか知りたいですよね。
そこで今回は、異汗性湿疹と掌蹠膿疱症の違いや、適切なケア方法についてお伝えします。

異汗性湿疹と掌蹠膿疱症の違いは

異汗性湿疹掌蹠膿疱症は似ていますが、全く別な病気です。
大きな違いは、水疱の大きさとその中身

異汗性湿疹1mm前後の小さな水疱
そしてその中身は「汗」と付くことからわかる通り汗が詰まっています。
掌蹠膿疱症はそれよりも大きな水疱で1〜3mmくらい。
中身は「膿疱」と呼ばれるように白〜黄色の膿です。

異汗性湿疹は、手の汗が過剰に出る手掌多汗症洗剤等による荒れ
歯科金属などが内部から引き起こす金属アレルギー
そして腸内環境の悪化やそれに伴うビオチン不足などのたくさんの原因が絡み合って起こります。

掌蹠膿疱症のはっきりとした原因は不明ですが、一説ではこちらもビオチン不足と言われています。
また、白血球の一種である好中球が角質に溜まり起こることから、自己免疫の異常が関係しているという説もあります。

異汗性湿疹を見分けるポイントは、透明な水分(つまり汗)が詰まっているということ、
かさぶたが剥げるときれいな手に戻るということ。

また、掌蹠膿疱症を見分けるポイントは、膿で濁った内容物が出るということ、
そして、悪化すると患部に痛みが生じるという特徴があります。

また、1〜3割という高い割合で骨関節炎を引き起こすという怖い特徴も。

どのような経過で治っていくのか

異汗性湿疹の場合、水疱ができては潰れ、その部位から皮膚がただれていき、
それが剥がれ落ちてはきれいな皮膚が生まれるという経過を辿ります。

ここからはしばらくきれいな皮膚のままでいられますが、
またふとした時に水疱が出て振り出しに戻るというのが一般的です。
根本治療をしなければ、「完全に治った」と言えないのもこの病気の特徴ですね。

一方、掌蹠膿疱症も、水疱ができて潰れてただれて
カサブタとなるところまで同じような経過なのですが、
異汗性湿疹と異なるのは、きれいな皮膚の期間を置かず、
治りかけのうちから次の水疱が出るという違いがあります。

このように、エンドレスに水疱やただれに苦しめられ続けるというのが掌蹠膿疱症の厄介なところです。
ここから逃れるためには、根本的な治療を施す必要があります。

異汗性湿疹についてはこちらの記事もご参考に!

塩やお酢の民間療法は掌蹠膿疱症にも効果がある?

異汗性湿疹は民間療法「塩をすり込む」「お酢に浸ける」というものがありますが、
このどちらも、掌蹠膿疱症には効果が無いと考えた方が良さそうです。

まず、塩をすり込んだり塩水に浸ける方法は、
異汗性湿疹の場合は塩の浸透圧で水疱内の水分を抜き、治りを早める効果がありますが、
一度治ってもすぐに次の湿疹が出る掌蹠膿疱症の場合は、効果は期待できません。

また、お酢に浸けるという方法には科学的根拠が無く
そもそも異汗性湿疹にも効果が無いという意見が多いようです。
もちろん、自分の免疫の異常である掌蹠膿疱症にも効果が無いと考えるのが自然ですね。

すぐにできる対処法は

異汗性湿疹の場合は先ほどの塩を使った方法がありますが、
掌蹠膿疱症の応急処置的に使えるものはあまりありません。

その時の痒みやほてりを抑えるのに、氷水やアイス飲んで冷やすという方法があります。
あくまでその場限りの方法ですが、手を冷やしすぎないようにタオルやハンカチで巻き、
その上から氷水を入れた袋やアイスノンを当てて冷やすと、少し楽になるのだそうです。

また、市販薬ですが、異汗性湿疹には「コーフル」が効くという人が多いようです。

(体質によって合わない人もいるのでご注意を!!)


掌蹠膿疱症は残念ながらコーフルはあまり効かないようです。
ハンドクリームやワセリンで保護すると少しマシだと言われています。


痛みを伴うことが多いので、低刺激のものしか使えなくなることも珍しくありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
異汗性湿疹(汗疱)と掌蹠膿疱症、似ているけれど違う病気の対処法についてご説明しました。

これらの病気の治療は、症状に合わせた対症療法のほか、
どちらも「ビオチン治療」という治療法が有効だと言われています。

ビオチンとビタミンCのサプリ、そしてミヤリサンという整腸剤を飲んで腸内環境を良くし、
ビオチンが欠乏しないように体質改善をし、それが原因で生じる皮膚疾患を抑えるという方法です。

体質改善が目的なので、長期的に健康な皮膚を維持できるというメリットがあります。
興味があれば、ビオチン治療を行っている皮膚科に相談してみて下さいね。