近年は通常の風邪ではなく胃腸風邪を患う人が急増中!?
普通の風邪とは違う胃腸風邪の特徴や対処法について徹底的に解説!
胃腸風邪になったときのために正しい治療の仕方について学んでおこう。
胃腸風邪の初期症状と治療に必要な期間に関する知識とは?
細菌感染による胃腸風邪とウイルス感染による胃腸風邪の違いについても紹介
胃腸風邪って何!?
私たちが体調を崩す場合、
細菌やウイルスが原因となって引き起こされる「風邪」がその大半を占めています。
風邪と言えば喉の痛みや咳などの症状から始まり、次第に発熱や倦怠感などの症状が現れる
もっともポピュラーな病気のひとつとして知られています。
しかし最近ではこれらの一般的な風邪の症状とは異なり、胃や腸の不調として現れる
胃腸風邪と呼ばれる風邪に罹患する人が増えてきています。
一口に胃腸風邪と言ってもその原因や種類はさまざまで
感染するウイルスや細菌によっても現れる症状や期間は異なります。
胃腸風邪の原因で代表的なのはカンピロバクターと呼ばれる細菌です。
カンピロバクターによって引き起こされる胃腸風邪は通常、
1日~10日ほどの潜伏期間を経て発熱や下痢、腹痛や悪寒、嘔吐などの症状が現れます。
胃腸風邪が発症したら大体5日間~7日間は症状が継続しますが、
時間の経過と共に少しずつ症状は軽減されていきます。
また、近年では細菌とは異なった特徴を持つウイルス性の胃腸風邪も増加傾向にあります。
一般的なウイルス性の胃腸風邪としてはノロウイルスを原因としたノロウイルス胃腸炎が挙げられます。
このタイプの胃腸風邪に罹患すると1日~2日の潜伏期間を経て、
激しい下痢や嘔吐、発熱や悪寒のような症状が現れます。
一般的に胃腸風邪は細菌やウイルスが胃腸に付着する事によって
さまざまな身体の不調が現れる病気なので、通常の風邪とは違ってその対処法や治療法も異なってきます。
胃腸風邪に感染した場合の治療法とは
細菌性かウイルス性かに関わらず
胃腸風邪になったら、その時点で「安静」を心掛けることが大切です。
胃腸風邪は通常の風邪とは違い、主に胃腸の調子が悪い状態が長く続く病気として知られています。
そのため、胃腸風邪の治療は基本的に症状を抑える対症療法が主体となります。
胃腸風邪によって腹痛や下痢が続く場合、
その原因が細菌やウイルスによるものなら下痢止めは使用せずに
整腸剤などの薬剤を使って胃腸の調子を整え、
胃腸内に留まっている細菌やウイルスの排出を促していきます。
また、下痢や嘔吐が続く場合は脱水症状になる危険性もあるため、
スポーツドリンクのようなナトリウムを含んだ飲料で水分補給を行うことが大切です。
通常のスポーツドリンクの約3倍のナトリウムが含まれています。
効率よく、水分と栄養を取り入れることができます。
それでも脱水症状がひどい場合には
病院を受診して「点滴」を行うことで症状を緩和したり、
改善へと導いていく事になります。
また、胃腸風邪になってしまった場合は胃腸が極端に弱った状態となっているため、
なるべく消化の良い食品を摂取するように心掛けて胃腸に掛かる負担を軽減する工夫が大切です。
もし吐き気が強くて食欲が湧かない場合は脱水症状がひどい状態の時と同様、
病院を受診して点滴による栄養補給を行う必要があります。
胃腸風邪のときに食べて良い食事とは
胃腸風邪になってしまったら、通常は胃腸が不調に陥って嘔吐や下痢などの症状が長く続くことになります。
そのため、胃腸風邪を発症中は常に胃腸への負担が掛かる事によって内蔵としての機能が弱くなり、
栄養吸収もままならない状態になってしまいます。
ただし、胃腸風邪を治す為には体力を維持する事が必要不可欠となるので
「胃腸に負担の無い範囲」で食事を摂ることが重要となってきます。
胃腸風邪のときに食べるべき食事としては、
胃腸に負担を掛けずに水分補給と栄養補給を同時に行える
水分が多めのお粥が理想的です。
また、冷たい食べ物は弱った胃腸の負担となってしまうので、
「おじや」や「うどん」のように消化が良くて温かい食べ物を食べるように心掛ける事が大切です。
また、どうしても吐き気によって食欲が湧かない場合は「ゼリー」のような
食べやすいもので栄養補給を行い、少しずつ胃腸に食べ物を慣れさせていくことが大切です。