子供は胃腸の発達も未熟なため、
嘔吐をしたり、下痢をしたりという不調を起こすことがあります。
それは、感染性の胃腸炎かもしれません。
子供が胃腸炎になってしまった時にはどうすれば良いのでしょうか?
早く治してあげたいですよね!胃腸炎の症状と一緒に対処法もご案内します。
子供の胃腸炎とは?
子供が胃腸炎になってしまったら、
ぐったりとして元気もなくなってしまい心配になります。
症状や治療法などを見てみましょう。
症状とは?
主な症状は、嘔吐、下痢、熱、腹痛です。
突然前触れもなく嘔吐したり、
嘔吐の症状が現れてから、食欲がなくなったりする場合が多くなります。
嘔吐や下痢の症状が見られる時には、
脱水症状になることもあるので、気を付けなければいけません。
原因とは?
子供の胃腸炎は、ウイルスによる感染症になります。
大半がウイルス性のロタウイルス、ノロウイルス、
アデノウイルスに感染して、嘔吐や下痢などの症状を起こします。
主に5歳以下の子供に感染することが多いようです。
感染経路とは?
子供の胃腸炎の主な感染経路は、経口感染となります。
感染した人の便や嘔吐物を触った手から
口や鼻の粘膜などからウイルスが侵入します。
乾燥した便や嘔吐物から、空中に浮遊したウイルスを吸い込むこともあります。
また、感染した人が手を洗わずに料理を行うことで、
ウイルスが拡散されることもあります。
点滴が必要な場合とは?
嘔吐や下痢を繰り返し、水分補給もあまりできない状態になり、
脱水症状になっている場合は、点滴の治療が必要になってきます。
入院が必要になる場合もあります。
子供が吐いて、吐いて吐きまくったから夜間診療へ(º﹃º )
点滴入れたら大分良くなったけど、まだまだ不安…
脱水症状とウィルス性胃腸炎(;_;)
大きな病気とかじゃなくて良かった(^^;— 神奈川組員_saki (@1015Kuu) October 10, 2016
とりあえず、異変を感じたらすぐに病院へ行くようにしましょう!
重症化するとどうなる?
特にロタウイルスによる症状の場合は、
他のウイルスによる胃腸炎に比べると、激しい嘔吐や下痢症状になり、
38度以上の高い発熱がでることもあり、重症化しやすくなります。
毎年数名の死亡例も報告されています。
胃腸炎の予防接種がある?
ロタウイルスによる胃腸炎は、
初めて感染する時は重篤化しやすいようで、生ワクチンの予防接種があります。
生後6か月~2歳の乳幼児に発症しやすく、
5歳までには、ほぼ100%の小児が感染するといわれています。
任意接種で、生後6か月までに2~3回摂接種する必要があります。
1回12,000~15,000円ほどと少し高価です。
このワクチンによって、ロタウイルスによる
胃腸炎の重症化を9割くらい減らすことができるという報告があります。
http://twitter.com/butsu530/status/778503900844261376?lang=ja
地域や病院によって費用が大きく変わるようですね(゚O゚)
予防接種を受けても大丈夫?
胃腸炎になった後でも、他の予防接種は受けることはできます。
絶対の決まりはないようですが、体温が37.5度未満で元気であれば、予防接種はできるようです。
胃腸炎の場合は、嘔吐や下痢が治まって
落ち着いてきてから約1~2週間あければ、大丈夫のようです。
胃腸炎については、こちらの記事もご参考に♪
胃腸炎の対処法とは?
子供が胃腸炎になってしまったら、慌てず正しい対処をして、
子供をしっかりと見てあげることが必要です。
対処法を知っておきましょう。
休息をとる
ウイルスによる感染症に対する治療薬は存在しません。
よって、主に対処療法になります。
ですので、安静にして、睡眠をとるなどの休息が大切になってきます。
水分補給が大切
脱水症状を気にするあまり、嘔吐した後に慌てて水分を与えてしまうのは良くないようです。
かえって嘔吐してしまうので、様子をしばらく見るようにします。
落ち着いたら、少しずつスプーンなどで水分を与えてあげます。
嫌がらなければ、経口補水液も体内への吸収がよいのでおすすめです。
胃腸炎に適した食事にする
水分が取れなくなるほどなので、ご飯を食べることも難しくなってしまいます。
水分が取れるようになってから、食事のことを考えるようにします。
消化しやすいスープやお粥などのような食事が良いでしょう。
脂っこいものや繊維質の多い食材は避けるようにしましょう。
家族がするべき予防法は?
子供の看病で疲れがたまってしまうと、二次感染しやすくなってしまいます。
感染を予防しなければなりません。
胃腸炎の原因となるウイルスはアルコールなどの消毒薬はききません。
石鹸で手をしっかりと洗い流すのが効果的です。
普通の洗剤では落ちないので、
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を使って汚物を落とすようにしましょう。
まとめ
子供の胃腸炎はウイルス性の感染症によって、嘔吐や下痢などの症状が現れます。
脱水症状になりやすいので、水分補給に気を付けなければなりません。
水分が補給できない状態になれば、点滴が必要にもなります。
予防接種によって予防できるロタウイルスもありますが、
インフルエンザのような抗ウイルス薬がないので、水分補給をしながら、
しっかりと休息をとることが大切です。
子供が胃腸炎になっても、正しい対処をして、早く治してあげるようにしましょう。