これから妊娠を考えている女性にとって、
自分が風疹ウイルスの抗体を持っているかどうかは、とても重要なポイントです。

でも、抗体の有無は、単純に「ある」「ない」で決められるものではないそうです。

今回は、風疹ウイルス抗体基準値のお話を中心に、ご説明します。

妊娠中の風疹感染は、絶対に避けたいもの

妊娠・出産を経験した女性や、
これから妊娠を考えている女性なら、妊娠中の風疹による
悪影響がどのようなものかは、ご存知のことと思います。

こちらの動画で、昨年の産婦人科が舞台の
ドラマ「コウノドリ」と厚労省がタイアップして
風疹の予防接種をもっと広げる取り組みが行われたことについて説明されています。

「コウノドリ」は話題のドラマでしたから、
風疹について取り上げられた回をご覧になったという人も少なくないかもしれません。

妊娠中に風疹にかかると、お母さんの体調不良だけではなく、
お腹赤ちゃんに重篤な障害が生じる可能性が高いため、
子供の頃に風疹の予防接種を受けていなかったり、
感染して抗体を得ていなかった場合は妊娠する前に、
予防接種を受けておくことをすすめられているのです。

風疹ウイルス抗体の基準値は?

この風疹ウイルス抗体の有無を調べるためには、
病院で検査をしてもらう必要があります。

風疹ウイルス抗体の検査方法は2つあり、
一つが「HI法」というもの、もう一つは「EIA法」というものです。

昔は、片方の検査法だけを用いることが多かったようですが、
現在では両方を検査するのが主流となっています。

この検査の基準値は、まずIH法では8の倍数で結果が表示され、
8倍未満〜16倍の場合は、十分に抗体が無いと見なされ予防接種をすすめられます。
また、32倍以上であれば、問題なしという判断になります。

EIA法は、通常の数字で結果が表示されますが、
2.0未満〜7.9が十分な抗体なし、8.0以上で問題なしとされています。

妊娠前の検査で抗体が不十分だと判断された場合は予防接種を受ければ済むことですが、
妊娠発覚後に抗体が無い、もしくは少ないことがわかった場合は、
旦那さんを始めとする家族全員の抗体の有無を調べたり、
妊婦さん本人はなるべく外出しないなどの配慮が必要になります。

外出する際は必ずマスクをして、優しい成分でできた除菌スプレーなどで
こまめに消毒するようにしましょう。
除菌は家族全員が協力して徹底しましょう。

数値が基準値よりも高かった場合は?

数値が低い場合の対処法は、予防接種をするか、
なるべく風疹ウイルスをもらわないようにするということになりますが、
逆に、数値が一般に言われている基準値よりも高かった場合は、どうするべきでしょうか。

まず、抗体値が高いということは、
真っ先に考えられるのが、最近風疹に感染した可能性があるということ。

妊娠前の感染なら全く問題ありませんが、
妊娠してから感染した可能性があるとなると、
これは厳しい決断を迫られることになる場合もあります。

HI法では256倍以上、そしてEIA法では45.0以上で、
最近風疹に感染した可能性を疑われます。

この数値が出て、そして妊娠した時期と重なるように
発熱や発疹があった記憶がある人は、
お医者さんと赤ちゃんの今後について、話し合う必要があるかもしれません。

ただ、稀に風疹の抗体値が感染直後からずっと高いまま下がらないという体質の人も
いて、その場合は、赤ちゃんへの影響はほとんど無いのだそうです。

もし、抗体値が高く出ても、
風疹と考えられる症状が全く無いのなら、安心しても良いようです。

まとめ

2016-01-25b-2

いかがでしたでしょうか。
風疹ウイルス抗体の基準値と、
基準値から外れた場合の対処法などを中心にご説明しました。

ただ、ここでお話したことは、
あくまで一般論ということを覚えておいて頂きたいです。
抗体値が高くても、低くても、
それからの対応は、ご夫婦とお医者さんの間で考えることです。

検査結果だけを見て過剰に気に病んだり、
それまでの行動を後悔したりするのは余計なストレスを溜めることに繋がります。
ストレスは赤ちゃんにとっても良くないものですから、なるべく心を強く持ち、
お医者さんの指示に従うようにしましょう。

もちろん、お医者さんとの相性もありますから、
信頼できるお医者さんに相談できるようにセカンドオピニオンを求めるのも一つの方法です。

ともあれ、お母さんの心の安定が、
赤ちゃんにとって一番の栄養ですから、
数値だけに惑わされずに大きく構えるようにして下さいね。