夏に子供の間で流行する病気のひとつがヘルパンギーナですよね。
ですが、ヘルパンギーナって名前を聞いた時、
変わった名前だななんて思ったことありませんか?
なぜヘルパンギーナはそういう名前がついたのでしょうか?
ヘルパンギーナという病気とその名前の由来についてご紹介していきます。
ヘルパンギーナってどんな病気?
ヘルパンギーナは、ウイルスを原因として起きる病気の一つです。
原因となるウイルスのほとんどは、コクサッキーウイルス。
これらが原因となり、熱が上がったり
口の中に発疹が出来たりなどの症状がでるのがヘルパンギーナの特徴です。
夏に小さな子供の中で流行するイメージも強いですが、
もちろん大人でも感染することはありますよ。
ヘルパンギーナになると、
まず熱が突然出てそれから口の中に赤っぽい発疹が出来始めます。
この発疹は水泡性のもので、
この水泡性の発疹が破れて口内炎のようになるので
口の中の痛みから食事はもちろんのこと水分補給もままならなくなることもあり、
ヘルパンギーナの時に脱水状態になることもよく見られます。
さらに、40度近い熱が出るために熱性けいれんを併発することもあるので注意が必要ですよ。
どうしてヘルパンギーナというの?
ヘルパンギーナという名前、
言い慣れたり聞きなれしたらそこまで気になりませんが
初めて聞いた時は「変な名前」なんて思ったことありますよね。
でもどうしてヘルパンギーナという名前なのでしょうか?
ヘルパンギーナという言葉の由来はドイツ語にあります。
それもヘルパンギーナという単語があるわけではなく、
ヘルペスとアンギーナという2つの言葉から出来ています。
ヘルペスはよく聞きますが、水泡という意味ですね。
もうひとつの、アンギーナですがドイツ語の意味で言うと
のどの炎症または叫び声をあげるというものです。
水泡がのど付近にできるからなのか、
それとも叫び声をあげてしまうほどの痛みがあるからなのかは明確ではないですが、
そういったヘルペスとアンギーナという
2つの言葉から出来ているのがヘルパンギーナなのです。
大人が感染する場合も
ヘルパンギーナ=小さな子供が感染するイメージが強いですが、
大人が感染することもあります。
さらに、大人がヘルパンギーナになると子供よりも
症状が重症化することも多いのです。
大人が感染する場合は、
特に子供がいてその子供がヘルパンギーナになっていることで感染するケースがほとんど。
子供よりも長く高熱が出続けるケースも多く、
まともに仕事や家事ができなくなります。
一度かかっても何度でも感染するリスクがある病気なので、
たとえ大人だとしても感染しないように注意する必要がありますよ。
ヘルパンギーナにならないために
子供だけではなく大人でも感染する可能性のあるヘルパンギーナ。
ヘルパンギーナに感染してしまうと、
高熱と口の中の発疹のせいで脱水症状になることもしばしばです。
口の中の痛みから、小さい子供はずっと機嫌が悪く見ていてかわいそうになるほど。
だからこそ、ヘルパンギーナに感染しないように予防することが大切です。
マスクする
ヘルパンギーナの感染経路のひとつは飛沫感染です。くしゃみや咳などによって簡単に感染してしまうからこそ、
人が多い所に出かける時などにはマスクをすることで
飛沫感染のリスクを下げることができますよ。
手洗い・除菌
ヘルパンギーナは飛沫感染のほかに接触感染の感染経路もあります接触感染の場合、ウイルスがついているところに手を触れ、
その手で食べ物を食べてしまう時にウイルスが体内に入ってしまうという流れです。
そのため、外でウイルスに触れたとしても食事の前に
必ず手洗いうがいをし、除菌をすることで感染予防をすることができます。
免疫力をつける
免疫力が下がっている時にヘルパンギーナに感染しやすいです。
特に夏場は、冷たいものをたくさん食べることで
知らない間に免疫力が下がってしまうため、
暑いかもしれませんが冷たいものは出来るだけ食べさせないなどをして
免疫力を下げさせないようにしましょう。
また、ヨーグルトなど胃腸環境を整えてくれる食材は、
免疫力をアップさせてくれるので
食事にそういったものを取り入れるようにしてみて下さいね。
まとめ
ヘルパンギーナは、ヘルペス(水泡)とアンギーナ(のどの炎症)の
2つの意味から出来ている言葉です。
その名の通り、ヘルパンギーナではのどちんこ付近で水泡ができ、
それが口内炎のようになってしまうため、
感染することが多い小さい子供にとっては大変な病気です。
ヘルパンギーナに感染してしまった場合には、
脱水症状にならないように気を付けてください。
また、ヘルパンギーナにならないように普段から予防を心がけることも大切ですよ。