皆さんは小さい時に麻疹(はしか)にかかった覚えはありますか?
多分、そんな事をしっかりと覚えている方は少ないかも知れません。

幼少期に罹りやすい麻疹は麻疹ウイルスによって起こる病気で、
その感染力は非常に強くて罹ってしまうと数日間は高熱が続き、
場合によっては合併症を引き起こして命に関わる事もある病気です。

はしかの主な症状とは?

Sick boy in bed coughing with Teddy-bear

麻疹は感染してからおよそ10日前後の潜伏期を経て発症します。
病気の特徴としては、まず風邪に似た症状が出ます。
例えば熱や鼻水、結膜炎による目ヤニや咳といった症状で
最初の間は風邪か麻疹か簡単に見分けがつかない時があります。

次に発熱してから3日ほど経過すると身体中に赤い発疹が出始めます。
そこから麻疹特有の症状としてコプリック斑と言われるものが出始めます。

これは口の中に出来る白く小さな粘膜疹と呼ばれるもので
数個から十数個プツプツとできる事があります。

これが出ると麻疹で間違いないという事になります。
発症から多くは38度以上の高熱が続き一旦は解熱の傾向をみせるのですが、
また39度以上の高熱が出るという症状が多いです。

発疹はそのあと顔や身体足など全身に渡って現れますが、
その頃をピークに熱は安定し発疹も色素沈着を残しながら終息していきます。

はしかと予防接種

麻疹の対策としてはワクチン接種による予防があります。
2006年からは麻疹と風疹混合のMRワクチンが主流となり、
1歳児の時に一回と小学校に上がる前の幼児達に
二回目のワクチンを無料で受ける事ができる2回接種制度というものが始まりました。

その後、2007年には10?20代を中心に全国的な麻疹流行が広がり、
国の麻疹に対する対策が大きく変わっていきました。

2008年から10代の人達への麻疹に対する免疫強化を目的に
中学1年生と高校3年生くらいの若者に二回目のMRワクチンの予防接種
予防接種法に基づいて定期接種に導入されました。

予防接種は危険?

今、ネットなどを見ると様々な情報からワクチン接種は危険と言う情報が入ってきます。

もちろん、その反対の意見もありますが
一般的な人達は一体どちらを信じれば良いのでしょうか?

正直に申し上げるとワクチンを接種することによる
副作用などの危険も少なからずありますが、
ワクチン接種をする方が罹った時に重症化せずに軽度で済む場合がほとんどなのです。

小さな子供を持つお母さん方で
ワクチンなどの予防接種に反対される方が言うには
「罹るかどうかわからない病気のワクチンを死亡リスクまで背負って、どうして受けさせないといけないの?」と言う事です。

確かにごもっともな意見です。
では、予防接種をしなくて病気になってしまった時の死亡リスクはどうなりますか?

例えば今回の麻疹についての予防接種を考えてみましょう。
麻疹は小さいお子さんが罹りやすい病気です。
そしてこの病気はとても強い感染力があり、間質性肺炎による死亡リスクも高い病気です。

そして何よりも怖いのは麻疹ウイルスによって
亜急性硬化性全脳炎になると数年以上経ってから発症し、
少しずつ脳炎が進行して神経症状が悪化し、最後には死亡してしまう事になります。

この病気は今の所、有効な治療法がなく
一度罹ってしまうと完全に進行をストップさせる術はありません。

そしてこの病気はワクチンを接種せず自然に麻疹に罹ってしまった場合、
10万人に1人起こると言われていますが、
麻疹ワクチンの副作用で発症したと言う例はありません。

過去の発症率と接種率を比較して見ていっても
明らかに接種率の増加と共に麻疹の感染や発症率は低下しているのです。


参照:http://item.rakuten.co.jp/

子供ができると必ずやってくる予防接種。
一人目だとなおさらわからないことだらけ、
二人目以降も不安や疑問は付きものです。
感染症や予防接種のしくみについて勉強すると納得して予防接種を
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予防接種の考え方

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上記のようにワクチン接種によって病気の感染が防げる場合もありますが
ワクチン接種による副作用が心配な病気もあります。

それはインフルエンザです。
この病気は体内に侵入して感染すると絶えず形を変えるウイルスという事でよく知られています。

ですから、常に有効なワクチンが変化してしまうという事なのです。
毎年のようにインフルエンザの予防接種を受ける方がいらっしゃいますが、
受けてもやっぱり病気に罹ってしまう事も少なくありません。

そして、予防接種を受けた事で発熱や体調不良を起こす人もいますし、
アレルギー反応による副作用で
急に手足の力が入らなくなるギランバレー症候群を引き起こす可能性もあるのです。

ですから、インフルエンザに関してはワクチンによる予防というよりも
予防接種する事による他の病気の方がリスクが高い場合などもあるという事です。

一番大切な事は病気の種類によってのワクチン効果の内容や
リスクなど正しい知識を身に付けて、
どちらの方が予防としての意味合いが深いのかを、
ちゃんと理解する事が何よりも大切な事だと思います。