ツベルクリン反応は結核の抗体があるかどうかを検査する為の物です。
ツベルクリン反応が陽性であれば抗体が既に有り、
陰性だと抗体が無いという判定となります。

しかし、身体の状態によっては抗体があるのに陰性反応となってしまう事があり、
その1つが麻疹に罹っている事なのです。

ツベルクリン反応とは?

2016-02-28b-2

ツベルクリン反応は結核の抗体が身体にあるか、
現在結核に罹っているかを調べる事が出来る検査です。

このツベルクリン反応検査はBCG接種の前に受けるのが恒例となっていました。
BCGは結核の予防接種の事で、これによって赤ちゃんを結核に罹らなくしたり、
罹っても軽く済むように出来るのです。

政府は乳幼児の感染の危険を避ける為に
生後3ヶ月から12ヶ月の間を定期ワクチン接種を行う期間に定めています。

その一方で平成17年からBCG接種の前に
ツベルクリン反応検査はしなくても良いという風に変更になっています。

これはツベルクリン反応が本人の体調に左右されて変化しやすいので
指標として向いていないと判断されたからのようです。
現在はツベルクリン反応は結核の感染の判断に使われる事がほとんどとなっています。

麻疹でツベルクリン反応が変化する?

ツベルクリン反応は結核菌を培養した際の溶液から作られた物で、
結核菌由来成分への身体の反応を探るための物なのですが、
麻疹に罹っている、もしくは麻疹の予防接種ワクチンを受けている場合には
ツベルクリン反応は陰性になってしまいます。

本当は陽性反応を出すべき状態の、
結核の抗体が既にある状態でも陰性になってしまうのです。

これを偽陰性と言います。
麻疹だけでなく、ウイルスや細菌などが感染している場合や
そのワクチンを接種している状態でも同じように陰性になってしまうのです。

その為、結核の感染が疑わしい患者さんで陰性の結果が出る場合は
二段階反応検査を行う事が望ましいとされています。

時間を空けて2度目の検査をする事でその両方を見比べて
その時の状態による偽陰性なのかどうかの判別をするのです。

ただ、そもそも日本人はBCG接種を受けているので、
ツベルクリン反応は基本的に陽性反応が出るらしく、
日本人に関してはあまりツベルクリン反応はあてにならないとも言われています。

結核菌のこと

結核は怖い病気として認識されていますが、
実は結核菌を体内に潜伏させていて発病しない人が案外と多く存在します。

結核菌が感染して発症するのは僅か10から15パーセントなのです。
残りの85から90パーセントの人は結核菌を体内に潜伏させたまま成長します。

この結核菌は宿主の体調が悪くなった時に暴れだす事もあり、
大人になって発症する確率は体内に結核菌を持っている人の内の更に10から15パーセントとされています。

つまり残った保菌者の大半が生涯発症する事なく結核菌と過ごしている訳です。
これは厚生労働省の資料にある内容なのですが、ちょっと驚きますね。

その為、ツベルクリン反応の保菌者である事を示す強陽性反応を示したとしても、
症状が出ていない場合はあまり心配する必要は無いでしょう。

発病しても今では薬をきちんと飲み続ければ完治出来る病気となっています。
問題になるのは乳幼児の感染後の発病と治療を途中でやめてしまう事です。

乳幼児の場合は気付かないまま全身に症状が広がって
重症化してしまう事があるので早めにワクチン接種を受けるのです。

また、治療を途中でやめてしまうと薬の効かない耐性菌を生み出してしまうので、
治せない病気にしてしまう可能性があります。

麻疹の予防接種とツベルクリン反応

大人になってから麻疹に罹ると重症化する事が知られていて、
更に妊婦さんが罹ると早産などのリスクがある事から、
麻疹の予防接種を受けていない世代や、効果が薄れて来ているという理由で
大人の風疹の予防接種を希望する方が増えているようです。

実は麻疹になるとツベルクリン反応が陰性になる理由が
免疫機能が低下するからなのだとか、なかなか怖いですね。


この危険な状態は大体羅患後2週間ぐらいで回復するようですが、
人によっては6週間程掛かってしまう場合もあるらしく、
その間は病気に罹ると治りが極端に悪いので恐ろしいです。

結核菌が潜伏していた場合など、
この時期に暴れ始めると大変な事になってしまいます。

麻疹も脳内に潜伏し続けて変異して発症する事があるのでその点でも恐ろしいですね。
とは言え、麻疹は予防接種もあるのできちんと予防すると安心です。

妊婦さんの場合は予防接種をしたから安心というわけではなく、
外出時は必ずマスクをするように、徹底して予防してくださいね。
ウイルスを99%ブロックしてくれるようなマスクが安心ですよ。