風邪やインフルエンザなどが悪化して起こる肺炎という病気。
こじらせて悪化させてしまうと、死に至ることもある恐ろしい病気です。
その肺炎を放置すると、さらに恐ろしい肺がんになるという噂があります。
今回は、肺炎という病気の治療や予防法、
放置するとどうなるかなどを調べてみました。
肺炎とは?
肺炎という病名は、至る所で目にする機会があります。
以下のニュース動画にあるように、
今年の夏にタレントの志村けんさんが入院されたことでも知られていますよね。
肺炎とは、肺に細菌やウイルスが入り込み、肺の組織に炎症が起こる病気です。
風邪やインフルエンザから起こったり、
マイコプラズマという病原体が原因というケースがよく見られます。
症状としては、発熱、激しい咳、痰、胸の痛みや呼吸困難です。
発熱や咳、痰はただの風邪でも起こりますが、
肺炎の場合はもっと激しく、そして、なかなか良くならないという違いがあります。
肺炎にかかると、病院で治療を行うのが一般的です。
病院での治療は、細菌による肺炎の場合は抗生物質、
ウイルス性の場合は抗ウイルス剤が投与されますが、
抗ウイルス剤が無いウイルスが原因の場合は、
安静にして対症療法を行うほかありません。
肺炎は発症時の状況によっては命に関わることもある病気のため、
必要に応じて入院の措置がとられることもあります。
肺がんとは?
ところでもう一つ、有名で重篤な肺の病気に、肺がんがあります。
この肺がんの原因や症状についてもおさらいしておきましょう。
肺がんは、がんの中でも特に死亡率が高いがんとして知られています。
この病気は肺の細胞の遺伝子がダメージを受け、
がん細胞へと変化して起こりますが、
その原因となるのは、喫煙やアスベストなどの化学物質、大気汚染などです。
また、女性の場合は女性ホルモンの一つ、
エストロゲンの影響で肺がんが引き起こされるとも言われています。
肺がんの症状は、咳や呼吸困難、息切れや喘鳴、胸の痛みなど肺炎とよく似ています。
肺がんにのみ見られるものとしては、胸に水が溜まったり、
顔や首のむくみ、めまい、体重減少や食欲不振などがあります。
肺炎を放置すると肺がんになる?
肺炎を放置すると肺がんになるという噂がありますが、
これは実は信憑性が薄い説で、
この二つの病気に直接的な因果関係は無いと言われています。
ただ、肺炎の症状だと思っていたところ、
病院で検査をしたら肺がんだったというケースはたまにあるようです。
先にご説明した通り、肺炎と肺がんの症状には共通するものが多いせいですね。
しかし、病院で肺がんを肺炎と誤診されることはまず無いそうです。
肺がんと肺炎ではレントゲン写真での影の映り方に大きな違いがあるためです。
ただ、肺がんに進行することはまず無いからと言って、
肺炎を放置するのはいけません。
肺炎はどんどん患者の体力を奪っていき、こじらせると命に関わることも少なくないからです。
また、マイコプラズマ肺炎の場合は、他の人にうつしてしまうことがありますので、
周囲への気遣いとしても、放置は厳禁ですね。
舞妓さんがプラズマ出してる絵が面白かったのでRTしましたが、本当に流行ってるのは「マイコプラズマ肺炎」です。風邪に似た症状で咳が長引く、咳やくしゃみによる飛沫感染なので、風邪だろうと放置すると周りにうつします。判別が難しいけど、咳が出るならマスク、予防には手洗いを。
— ちゃんぷるー (@champuru_) November 2, 2016
肺炎の予防、自宅での対処法
肺炎は、マイコプラズマなどの特殊な病原体を除いては、
風邪などの感染症が悪化して起こることがほとんどです。
ですから、予防のためには
肺炎になる前段階できっちり治してしまうことが大切です。
風邪やインフルエンザになったら無理をせず
ゆっくり休養を取ること、栄養のあるものを食べること。
大したことが無いと思っても仕事を頑張らず、身体を治すことを第一に考えましょう。
風邪予防と同じ方法で防げますので、普段からこれらの習慣を付けておくと、
風邪やインフルエンザも予防できて一石二鳥です。
まとめ
もし、風邪などが悪化して
「肺炎かな?」と思ったら、すぐに病院に行ってください。
先ほどお話ししたように、肺炎は病院での処置なしに完治させることは極めて難しく、
しかも、どんどん悪化して日常生活が困難になります。
夜間などすぐに病院に行けない場合は、
身体を冷やさず、なるべく苦しくない姿勢をとって病院が開くのを待ちましょう。
肺炎は高齢者だけではなく、若い人でも悪化すると命取りになることがあります。
軽く考えずに、正しい治療を行って下さいね。