ストレスが多いこの社会では、
逆流性食道炎や機能性胃腸炎などの、
消化器の疾患を抱える人も多く見られます。

この逆流性食道炎のせいで胃がんになるというのは、本当なのでしょうか。

また、タバコのせいで
逆流性食道炎が悪化するという噂もあります。
今回は、逆流性食道炎と、
それによって起こる病気についてご説明します。

逆流性食道炎とは?

2016-11-20b

逆流性食道炎は、
文字通り胃酸が食道に逆流して炎症を起こす消化器疾患です。

その症状は、げっぷや胸やけ、
焼けつくような喉の痛みなどが代表的です。
胃酸はたんぱく質を分解する働きを持つため、
食道に触れた場合、その部分まで分解し痛めつけてしまうからです。

原因は2つあり、
加齢などのせいで食道と胃を繋ぐ括約筋が緩むこと
そして、胃酸自体が多くなっていることが挙げられます。

また、妊娠や肥満で胃が圧迫され、
そのせいで胃酸が逆流してしまうというケースもあります。

胃酸を増加させる原因としては、
ストレス暴飲暴食などがあります。
ストレスが溜まると胃酸が増えるだけではなく、
食道を敏感にさせるので、
より逆流性食道炎になりやすいようです。

忘れてはならない原因が、喫煙です。
タバコの煙が胃に入ると、
その刺激により必要以上の胃酸が分泌されます。

また、タバコを吸うと唾液が分泌されにくくなり、
胃酸を中和できなくなるため、
食道にダメージを受けやすくなるという理由もあります。

病院での検査や治療

先ほど挙げたような症状のうち、げっぷや胸やけ、
そして呑酸と呼ばれる酸っぱいものが上がってくるような症状は、
まだ逆流性食道炎の初期の段階です。

悪化する前に消化器内科で診察を受けましょう。

病院で行う主な検査は、
内視鏡検査(いわゆる胃カメラです)と、
場合によっては内視鏡を入れた時に食道組織を採取して行う組織学的検査です。

もし、内視鏡で異常が認められなかったり、
内視鏡検査が難しい人の場合は、
「PPIテスト」と言って、
酸分泌抑制薬を7日間服用して症状の変化を見る検査を行います。

これらの検査により
逆流性食道炎と診断されたら、治療に入ります。
逆流性食道炎は完治できない病気とされているため、
基本的には対症療法的な薬物治療と、
生活習慣改善のための指導になります。

胃がんのリスクが高まるのは本当?

完治しないと言われる逆流性食道炎ですが、
放っておくと重症化する恐れがあります。

重症というと、食道潰瘍による出血から来る貧血や、
食道の狭窄による嚥下困難などがありますが、
それよりも怖いのが、「バレット食道」です。

これは、食道が胃酸に晒され続けることにより、
食道の粘膜が胃の粘膜に変化してしまう状態を指します。

これをこのまま放っておくと、
そこがに冒されてしまう可能性があるのです。
これは発症部位によって胃がんと言われることも、
食道がんと言われることもあります。

バレット食道がどれくらい癌のリスクを持っているかというと、
なんと健康な食道を持つ人の20~40倍とも言われています。

バレット食道は内視鏡検査でなければ発見しにくいため、
逆流性食道炎かな?と思ったら、
早めに内視鏡検査を受けに行きましょう。

逆流性食道炎については、こちらの記事でも詳しく説明しています。

逆流性食道炎の予防

逆流性食道炎を予防するためには、
まず、暴飲暴食を避けること。

脂肪やたんぱく質過多の食生活は胃酸過多を招きます。
食事の際はよく噛んで食べることで消化が良くなり、
唾液もたくさん分泌されるようになるので、
逆流性食道炎の予防につながります。

そして、ストレスや身体的な疲れを溜めない、
禁煙することも重要です。
これらは逆流性食道炎の引き金になりやすい要素ですから、
発症する前に排除しておくべきです。

また、普段の姿勢にも予防のヒントがあります。
食後すぐに横になると食べたものが逆流しやすくなるため、
少なくとも食後3時間は横にならない習慣を付けましょう。

寝るときには、食道の位置をあげるように
意識すると、寝ている間の逆流を防ぐことができます。
専用の枕などもございますが、
座布団やクッション、座椅子などでも代用できますね(*^^*)

もちろん、食べてすぐ就寝する生活もやめた方が良いですね。
あとは、お腹を締め付ける服装を避ける、
肥満を解消するなども予防になります。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。
逆流性食道炎と、そこから癌に発展する例などについてご説明しました。

逆流性食道炎は、
昔は中年以降の年代がなりやすい病気だと考えられてきましたが、
今では若い人にも多く見られるそうです。


こんなふうに、まだ若いのに
逆流性食道炎と診断される人がたくさんいます。

お医者さんの中でも、
「逆流性食道炎=中高年の病気」
という印象が強い人もまだまだ多いようですね。

一度発症すると
一生の付き合いになってしまう逆流性食道炎ですから、
若くして発症してしまうと、
それだけ制限のある暮らしが長くなります。

まだ若いからと油断せずに、
今から予防のためにできることをした方が安心ですね。