PMSという略称で知られる月経前症候群ですが
これには頭痛、腹痛を始め、貧血や気分の不調など、様々な症状があることが知られています。

その中の一つに「てんかん発作」があるとも言われています。

今回は、てんかんと月経前症候群の関係についてご説明します。
また、低血糖との関係についてもお伝えします。

月経前症候群(PMS)のおさらい

月経前症候群とは、その文字通り月経前に生じる諸症状をまとめた名称です。
排卵期を過ぎ、月経が始まるまでの約二週間に生じることから、こんな名前で呼ばれています。

主な症状としては、冒頭でもお話ししたような頭痛、腹痛や、
下痢、便秘、ニキビなどの肌荒れに代表される身体的症状
そしてイライラ不安感、集中力の欠如などの精神的症状があります。

原因は、排卵を過ぎた頃から変化するホルモンバランスのせい。

排卵を境に、お肌の調子の向上や
セロトニンの分泌に関係するエストロゲンの分泌量が減少します。
エストロゲンは自律神経の働きをサポートするため、
これが減ると様々な体調不良を引き起こすようになるのです。

それとバトンタッチするように、妊娠を継続させるためのホルモン、プロゲステロンが増えることになります。
プロゲステロンは体温を上げ、身体に水分を溜め込む作用があるため、むくんだり身体がほてりやすくなります。

このエストロゲンとプロゲステロンの変化は月経がある女性なら誰でもあることですが、
その変化に特に影響を受けやすい体質の人が、PMSの症状を感じやすくなるのです。

月経前にてんかんが起こることがある?

まず、「てんかん」については、こちらの動画をご覧ください。

月経てんかん」という言葉をご存知でしょうか。
月経の直前~直後の間にてんかん発作が出やすくなる症状を指します。

元々てんかん発作を持っている女性がこの時期に特に発作が起きやすくなったり、
また、普段は発作が無くても、てんかんの因子を持っているために
月経前後にのみ脳が刺激を受けやすくなることで発作が出るというものです。

これは、月経前の自律神経の乱れにより脳が刺激を受け、発作が起きやすくなると考えられています。

なお、てんかん発作がある人は、大事故に繋がる可能性があるため
自動車免許取得、更新が制限されています。

発作が月経前後しか起こらないという人も例外ではありませんので、
てんかん発作を起こしたことがある場合、免許取得を考えている人、
または取得済みの人は、運転免許について必ず医師に相談して下さいね。

低血糖とPMSの関係

月経前のふらつきだるさがつらいけれど、貧血ではないと診断された……という人は、
もし、かしたら低血糖状態に陥っているかもしれません。

先ほど出てきたプロゲステロンというホルモンは、
血糖値を下げるインスリンの働きを低下させます。

それでも一旦上がってしまった血糖値を下げようと、
働きが弱まったインスリンが過剰分泌され、結果、血糖値が急降下するのです。

このため、月経前には低血糖症状が出やすいと言われています。
PMSの症状で知られるだるさ、イライラ不安感、空腹感などは低血糖の症状にも該当しますよね。

このように低血糖によって発生する諸症状も、PMSの症状に含まれているのです。
逆に言うと、低血糖になりやすい体質の人は、月経前に特に症状が強く出るとも考えられますね。

月経やピルについてはこちらの記事もご参考に!

PMS改善法は

PMSの一番の対処法は、婦人科の診察を受けて低用量ピルを処方してもらい、
ホルモンバランス乱れを整えることです。

市販薬ならば「プレフェミン」というものがPMS治療薬として発売されています。
これは、チェストベリーという果実の粉末を配合したお薬で、
ホルモンバランスを乱す「プロラクチン」という物質を分泌を抑制する働きがあります。

また、医薬品ではありませんが、チェストベリーを配合したサプリメントもPMS対策に良いとされています。

これらは毎日飲むことで効果が出やすいものですが、
すぐに症状を抑えたいということであれば、頭痛には頭痛薬、便秘には便秘薬など、
気になる個々の症状に合わせて対症療法を行うのが手っ取り早いです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
女性なら他人事ではないPMSについてご説明しました。

ここで挙げた以外にも、PMSには困った症状がたくさんあります。
自律神経の乱れによって全身の血行が悪くなり、肩こり腰の痛みが発生しやすくなります。
人によっては、背中が痛むということもあるようです。

このような筋肉の痛みの改善法は、ゆっくりお湯に浸かって血行を良くしたり、
マッサージなどを受けるのが良いようです。

つい、「いつものこと」と見過ごしがちなPMSの症状ですが、つらければ婦人科に任せるのが一番です。
普段と体調の差が激しい人は、是非医師に相談してみて下さいね。