伝染性膿痂疹という言葉を聞いたことはありますか?
見ただけで難しい名前ですが、伝染性膿痂疹とはとびひのことです。
夏に多いイメージのとびひ。とびひに関して詳しくみていきましょう。

伝染性膿痂疹とは?

2015-07-17-2b
伝染性膿痂疹とは、先述した通りいわゆるとびひのことです。
とびひの原因は、虫刺されやちょっとした擦り傷などに
黄色ブドウ球菌または連鎖球菌が感染することによるものです。
黄色ブドウ球菌が原因の場合には、水泡が出来ます。
そのため、この時のとびひは水泡性膿痂疹と呼ばれます。

一方、連鎖球菌が原因である時には、膿胞やかさぶたが出来ることが多いため、
非水泡性膿痂疹または痂皮性膿痂疹と呼ばれ、
原因によって症状が異なるのもとびひの特徴かもしれません。
その中でも特に黄色ブドウ球菌が原因の水泡性膿痂疹は
乳幼児に多く発症することが分かっていて、
虫刺されが多く肌を露出していることが多い夏に発症することが多いのも特徴です。
痂皮性膿痂疹の場合は、水泡性膿痂疹に比べると発症率は低く
特にアトピーを持病としている人が発症しやすいものになっています。

伝染性膿痂疹の症状とは?

では伝染性膿痂疹になると具体的にどういった症状が出てくるのでしょうか。
まず伝染性膿痂疹の9を占める水泡性膿痂疹の場合、
虫刺されや小さな擦り傷に薄い膜の水泡が最初にできます。
水泡は次第に濁り、膿のようになります。
この膿のような水泡はかゆみを伴うため少しかくだけですぐに破れてしまいます。
この敗れた皮膚にはすぐかさぶたでできますが、このかさぶたもかゆいのです。
このかさぶたをかいているとそれが特に傷がなかった部分にも飛び火してくというのが特徴です。
とにかく、水泡とかさぶたのかゆみだけがあるもので熱が出るなどの症状はありません。
痂皮性膿痂疹の場合には、知らず知らずの内に水泡や膿胞が出来、
これが黄色のかさぶたとなります。
黄色のかさぶたになるとそれがどんどんと広がっていくのが特徴です。
痂皮性膿痂疹の場合は、のどの痛みを伴うこともあります。

治療薬にはフロモックス?

伝染性膿痂疹の原因は細菌のため、細菌を殺してくれる薬を処方されることが多いです。
水泡性膿痂疹の場合には黄色ブドウ球菌に効果的な薬が選ばれて
それを内服するのと同時に水泡がやぶれた後は軟膏や軽度のステロイド薬が処方され、
乾燥するまでは他に出来るだけ飛び火しないようにしていきます。
痂皮性膿痂疹の場合には、ペニシリン系の薬を処方されることが多いです。
その中で最近フロモックスという薬が処方されるようになりました。
フロモックスはペニシリン系の薬同様に細菌を殺す作用があるため細菌性の病気に関して効果的です。
またペニシリン系の薬でアレルギーが出る人もいますが、
フロモックスには副作用がないため、使用されることが増えてきています。
もちろん薬に関する知識は私たち一般人ではなかなかわかりえない部分が多いため、
治療薬で不明なことがあれば担当医や薬剤師さんに聞いてみることをおすすめします。

薬以外で自宅で行う伝染性膿痂疹ケア

薬を飲んだり塗ったりはもちろんですが、
伝染性膿痂疹が出来るだけ広がらないようにまたは他の人に移さないように
自宅で行うケアについていくつかご紹介していきます。

自宅ケア1…爪は短く

伝染性膿痂疹はかきむしることでまわりに広がってしまいます。
それを予防するにはまず爪を短くきってしまうことです。
ちょっと短いかな、と思うぐらい切っておきましょう。

爪を切っても、無意識に触ってしまうことのないように
ガーゼをして患部を保護してあげましょう。
このガーゼは通気性があり、傷口とガーゼがくっついてしまわない作りになっています。

取り替えの際に傷口とガーゼがくっついて痛い思いが軽減されます。

自宅ケア2…同じタオルは使わない

家族間で感染するケースが多いですが、
その理由として同じタオルを使ってしまっていることにあります。
水泡またはかさぶた部分を拭いたタオルを伝染性膿痂疹でない人が使用すると、
感染してしまう可能性があるので、別々のタオルを使うようにしましょう。

自宅ケア3…お風呂はシャワーのみ

伝染性膿痂疹が治るまでは出来るだけ湯船には入らないようにしましょう。
どうしてもかゆいのでごしごし洗ってしまいがちですが、
伝染性膿痂疹の時はママが石鹸で優しく洗うように心がけてください。
またタオルで拭くときもごしごしと拭くのではなく、
肌を軽くおさえて水分をとるというイメージで行ってください。

まとめ

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伝染性膿痂疹は特に子供によく見られるものです。
プールに行って移ってしまうということもあるぐらい夏には頻発するものです。
ただ一度なってしまうと、全身に広がりかゆみもつらいためならないように予防することも大切です。
小さな傷でもしっかりとケアし、皮膚も常に清潔な状態を保つことが大切です。
夏は汗疹などが出来やすいですが、そういったものもできないように
日中汗をたっぷりかいたら昼間でもシャワーを浴びて清潔にさせることが効果的な予防法だといえます。