死の危険も考えられる脱水症状の恐ろしい真実について徹底的に解説します!
脱水症状に秘められた恐ろしいリスクやその特徴について詳しく紹介。
脱水症状が進むと目が見えなくなるって本当!?
脱水症状の種類やそれぞれの予防策について正しく把握して脱水症状のリスクを減らそう!
脱水症状に陥ってしまった場合の対処法や治療について
脱水症状とは
暑い夏が近づいてくると身体は火照り、常に喉が渇いた状態に陥る人は多いかと思いますが、
これらの症状を放置して作業や運動を続けているといずれは体内の水分が不足してきて
脱水症状などの危険な症状を引き起こしてしまうので注意が必要です。
脱水症状とはその名のとおり「体内の水分が著しく失われた状態の事」を言いますが、
一般的には自身の体重から計算して約3%の水分が失われた状態のときに脱水症状を発症します。
脱水症状になるとさまざまな症状が起こりますが、
代表的なものには「痙攣」や「発熱」、「乾燥」や「のどの乾き」、
「めまい」や「吐き気」、「頭痛」などの症状が挙げられます。
また、症状がひどい場合には目が見えなくなることもあり、
さらに症状が進行すると最悪の場合は「命の危険」も考えられます。
脱水症状とは単なる体内の水不足というわけではなく、
身体にとって不可欠なミネラルや電解質を含む「体液」が不足した状態を言います。
そのため、脱水症状になってしまったら単に水を補給すれば良いというわけではなく、
身体に必要な塩分などのミネラルを含む飲料で体液を補給する必要があります。
ひとたび脱水症状になってしまうと身体の水分が失われた事によって
血液量が減り、血圧が下がります。
その結果、肝臓や消化器といった臓器を循環している血液量も減って
生命維持に必要な活動が制限されてしまいます。
また、脳の血流も減るので集中力が低下したり眩暈が起きるなどの症状が現れるのです。
脱水症状の種類や考えられるリスク
通常、脱水症状と聞けばただ単に体内の水分や電解質などが
不足した状態を思い浮かべる人も多いかと思いますが、
実は脱水症状には大きくわけて3つの種類があります。
ひとつめは「低張性脱水」と呼ばれるタイプの脱水症状で、
下痢や嘔吐などによって水分の喪失以上に「電解質の喪失」が著しい状態の事を言います。
血漿中の電解質濃度の低下による初期症状はほとんどありませんが、
症状が進行するにつれて「全身の倦怠感」や「眠気」などの症状が現れてきます。
また、手足は冷たくなって脈拍が弱くなるのもこのタイプの脱水症状の特徴です。
次に「等張性脱水」と呼ばれるタイプの脱水症状ですが、
これは水の欠乏とナトリウムの欠乏が同時に起こる事で発症する脱水症のことを指します。
このタイプの脱水症状は主に下痢や出血による脱水が原因で起こりますが、
代表的な症状としては立ちくらみや眩暈などが挙げられます。
最後に「高張性脱水」と呼ばれるタイプの脱水症状についてですが、
これは基本的に激しい運動や作業を長時間に渡って続けたことによる
大量発汗や多尿によって引き起こされる「水欠乏症」です。
夏のような暑い時期に起こりやすいのがこのタイプの脱水症状で、
症状が進むと口の渇きや乏尿、舌の乾燥や衰弱感、精神障害などが起こります。
また、血液中の水分が不足する事によって脳への血液供給量も減り、
脳の酸素不足や栄養不足によって一時的に目の前が真っ暗になって
「目が見えなくなる」といった症状が現れるケースも認められています。
脱水症状についてはこちらの記事もご参考に!
脱水症状への対策や治療法について
夏の暑い時期が近付くと身体の水分が汗によって失われやすい環境が整い、
脱水症状になるリスクが高まります。
脱水症状にならないための基本的な対策としては、
激しい運動や作業を行う際はこまめに休憩を取って水分補給をする、
少しでも眩暈や虚脱感を覚えたらすぐにスポーツドリンクなどで
水分補給を行って涼しい場所で休むなどの対処法が挙げられます。
ミネラルを豊富に含んだ経口補水液を
ゆっくりと体内に摂取しながら休むだけで快方へと向かいます。
ただし、中度や重度の脱水症状になった場合は大量の水を飲む事によって
血液中のナトリウムバランスが崩れ、昏睡や痙攣、嘔吐や頭痛などの症状が現れる
「水中毒」に陥ってしまうケースも考えられるので注意が必要です。
もし中度以上の脱水症状になってしまったら、迷わず救急車を呼んで最寄の病院を受診することが大切です。