カンピロバクターの感染は主に生、
または生に近い鶏肉によって引き起こされる事が多く、
感染すると結腸炎を起こし激しい腹痛と下痢、まれに血便の症状が現れる場合があります。

多くの場合は自然に治る病気ですが、中には合併症を引き起こし
ギラン・バレー症候群などになる場合もあります。

基本的には食事療法で治療する病気であり、
消化の良い食事や水分を病気の間は摂る必要があります。

カンピロバクターとはどんな病気でしょう

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カンピロバクターは細菌類で主に動物の消化管に棲んでいます。
それが食肉の加工中に生肉に付着したり、
河川に流れ込んだりまたはペットとの接触などで感染します。

日本では特に鶏肉からの感染が多く国内鶏肉の8割以上
汚染されていると考えて良いとされています。
加熱によって多くが死滅しますが、きちんと火が通っていないと
危険が残されている場合もあります。

カンピロバクターは外気に弱いので処理されてから時間が短い程、
つまり新鮮な鶏肉である程危険は大きいと考えて良いでしょう。

一般的な感染性の食中毒は感染後症状が出るまでの時間が短いのですが、
カンピロバクターは発症するまでの時間が長く
3日から一週間程の期間経過後に発症する為、原因特定が難しいとされています。

感染すると強い腹痛下痢を起こし吐き気発熱、痙攣を伴う場合もあり、
重症化する事が多く、また血液汚染を伴う為、
免疫が弱っている人の場合、感染箇所が拡大する事があります。

ほとんどは1週間以内に自然治癒する病気です。

食中毒についてはこちらの記事もご参考に!

恐ろしい合併症ギラン・バレー症候群

カンピロバクター感染症を発症した人の1000人に1人の割合で
ギラン・バレー症候群を発症すると言われています。
このギラン・バレー症候群はカンピロバクター感染症の症状が治まった後に発症する合併症で、
四肢の筋肉が弛緩し動けなくなってしまうという状態に陥ります。

重い場合には呼吸困難を引き起こし、最悪死亡する事もあります。
ギラン・バレー症候群は治癒後も呼吸困難歩行困難を引き起こす場合があり、
大変危険な合併症とされています。

また、似た症状でフィッシャー症候群という合併症が起こる場合もあります。
フィッシャー症候群は目が動かなくなって身体が上手く動かせなくなる病気です。

フィッシャー症候群はギラン・バレー症候群よりも発生率は少ないとされています。
まれにフィッシャー症候群からギラン・バレー症候群に
移行する場合があり注意が必要です。

カンピロバクターは主に食事療法で治療します

カンピロバクター感染症の治療は食事療法で治療を行うのが基本とされています。
抗生物質を使うと、腸内細菌の持つ免疫機能が混乱し
却って治りが遅くなる事が多いからです。

この場合、最も大切なのは水分補給と消化の良い食事による栄養補給です。
下痢や嘔吐が酷い状態の時は無理に食事を摂るよりも水分補給に努めましょう。

このような経口飲料水の摂取が一番望ましいのですが味がある物が欲しい場合などには
リンゴジュースが良いでしょう。

また、少し食事が摂れるようになったら野菜スープが特に回復に役立ちます。
人参やキャベツ、白菜などをじっくりと煮て柔らかくなった物を摂取するようにしましょう。

特に温かい食事は機能が低下した身体を改善する効果があるので
スープやお粥など、温かい物を積極的に摂取する方が良いでしょう。
逆に病中は冷たい物を避けた方が良いです。

また、牛乳、みかん、赤身肉、豚肉、牛肉等は消化に悪く
完全に回復するまでこれも避けた方が良いでしょう。

カンピロバクターに罹らない為に

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カンピロバクターは一度感染してしまうと、
危険な症状を引き起こす可能性がある怖い病気です。

なによりも大切なのは感染しない事であるのは間違いありません。
動物の排泄物が混入する可能性のある川の水を避け
ペットや生肉を触った後は必ず手を洗うようにしましょう。

手洗いは液体石鹸を使って2度洗いをするのが最も良いとされています。
一番感染源として多いのは鶏肉ですが他の家畜にも生息していますので、
全ての生肉に注意を払う必要があります。

手洗いの後に消毒も欠かさずに。
生肉を触る前にも必ず消毒をしましょう。

カンピロバクターは食品内で増える事はなく
新鮮であればあるほど存在率は高いとされる細菌です。

新鮮だから安全という事はありません。

調理の際にはじっくりと熱を中まで通して十分に細菌の危険を減らしましょう。
また、生肉を調理した同じまな板や包丁で
そのまま野菜など生で食べる可能性のある物を調理するのは危険なので避けるようにしてください。
怖い食中毒を避けて、安全で美味しい食生活を送りましょう。