生後間もない赤ちゃんやまだ離乳食始めたての赤ちゃんでたまに見られる下痢の症状。
下痢だけで、赤ちゃんが元気で機嫌も良く、ミルクを飲んでいればあまり気にしない
ということも多いかもしれません。

特にまだミルクしか飲んでない乳児だと、便がゆるいことも多いですからね。
ですが、もしかしたらその下痢の原因が病原性大腸菌かもしれません。

病原性大腸菌とはいったいなんでしょうか?また聞き慣れない病原性大腸菌o18とは?

病原性大腸菌とは?

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病原性大腸菌=o157だと思っている人が多いですが、o157はあくまで病原性大腸菌の一種なのです。
では、病原性大腸菌とは何なのでしょうか?

病原性大腸菌は、非常に種類の多い菌です。
健康で何も体に異常がないという人でも
この病原性大腸菌をもっている可能性があるのです。

この菌はどこにいると特定もされておらず、逆に言えばどこにでもいるのが特徴とも言えます。
病原性大腸菌にかかると、下痢の症状が出ます。

水溶性の下痢が1日に何度も出て、さらには痛みの強い腹痛や血尿が出てしまうこともあるのです。

基本的には病原性大腸菌になると、こういった症状が出て大体1週間ぐらいで回復しますが、
中にはo157のようにベロ毒素という毒素を出して命に関わるような

合併症を引き起こしていまう可能性があるのです。
合併症では、溶血性尿毒症症候群を引き起こす可能性があり、
これは腎不全血小板減少症、溶血性貧血神経症状などが起きてしまい、
重症化すると死に至ることもあり得るのです。

だからこそ、病原性大腸菌には注意が必要なのです。

乳児にみられる病原性大腸菌o18とは?

下痢をしている赤ちゃんの中で病原性大腸o18に感染していることがあります。

病原性大腸菌の多くは、肉類からの感染が多く見られていますが
なぜまだお肉を食べない乳児が病原性大腸菌o18になってしまうのでしょうか?

それは先述した通り、必ずしもお肉だけにいるわけではないからです。
ペットが菌を保有していることもあれば、ママやパパが菌を保有している可能性もあります。
さらには、家の中のいたるところに病原性大腸菌がいる可能性があるのです。

特に乳児は、目に見えるもの気になるものを手に取りすぐに口に入れてしまうことが多いですよね。
床や壁さえなめている子もいるぐらいなので。
もしかしたら、そういったところからも病原性大腸菌o18になってしまうことがあるのです。

ただ病原性大腸菌o18はo157のようなベロ毒素を出すことはほとんどないので、
重大な合併症などを引き起こす可能性は少ないでしょう。
病院で病原性大腸菌o18と診断されてもあまり心配せず、医師の指示を仰いでください。

食中毒についてはこちらの記事もご参考に!

赤ちゃんが血便をしたら要注意!?

病原性大腸菌o18はo157に比べると危険性が低いとされている病原性大腸菌です。
というのも、下痢の症状だけで赤ちゃんは元気ということが多いからです。

もちろん、o157のようにo18はベロ毒素を排出するタイプが少ないので、
下痢だけの症状で済むことが多いのです。
その場合には、病院で処方された薬を飲むだけで回復していきます。

ただし、下痢に血便が混ざるようであれば要注意です!
ベロ毒素を持っていると、大腸にある腸管が水分を吸収できない状態となり、血管が壊れてしまうのです。
それによって、血便が出てしまうわけです。

なので、病原性大腸菌o18と診断され血便が出てきてしまうと、
ベロ毒素を出している可能性が高い分、この場合には注意が必要です。

先述の通り、合併症を引き起こして命に関わることがあります。
なので、血便が出た場合には早急に病院へ行くようにしてください。

赤ちゃんが病原性大腸菌にならないために

毒素を出さないから安心、と思っていてもやっぱり赤ちゃんの下痢が続くのは
親としては心配なものです。

だからこそ、赤ちゃんが病原性大腸菌にならないために注意できることはあるのでしょうか?

予防法1 赤ちゃんが口にするものに注意

特に乳児ぐらいだとなんでも口にしてしまいます。
そのため、赤ちゃんが口にするものには注意するようにしましょう。

例えば、床などは掃除機だけではなく除菌シートなどを使用して除菌する。

赤ちゃんのおもちゃは、口にしても大丈夫な除菌スプレーで毎日掃除する。
こちらのスプレーは誤って飲んでしまっても大丈夫なので安心して使えます。

知らず知らずに内に口にしてしまうことが多い分、乳児の時には特に気を配ってあげると良いですよ。

予防法2 親や兄弟姉妹も気を付ける

例えば、親や兄弟姉妹が外から帰ってきた際に病原性大腸菌を保持している可能性があります。
そのため、赤ちゃんと触れ合う時には常に手洗いをしたり、
アルコール消毒をしたりなどしていつでもきれいな状態で触れ合うということを心がけるようにしてください。

特にトイレに行った後には手洗いをしっかり行いましょう。

まとめ

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病原性大腸菌と聞くとかなり心配になってしまうことがあります。
ですが、病原性大腸菌の中にはo157のような非常に危険なものから
危険度の低いo18のような種類まであるということを理解しておくことが大切です。

ですが、危険度が低いといってもそれは絶対ではないです。

そのため、下痢の中に血便が出た時には要注意してください。
また、赤ちゃんに水溶性の下痢が1日に何回も出ることがあれば、
それは病原性大腸菌の可能性があるため、下痢が1日に何度も出るときには病院で診察してもらってくださいね。