食中毒を引き起こす菌として有名なのが、ブドウ球菌ですね。
名前を聞いたことのない方はきっといないと思います。

顕微鏡で観察すると、ブドウのように丸い粒が集まって見えることからブドウ球菌と呼ばれているのです。
さてこのブドウ球菌ですが、実は自然界に広く存在する菌で、空気中にはもちろん人間の皮膚にも存在しています。

そんなにあちこちにいて大丈夫なの?と思うかもしれませんが、ご安心ください。
ブドウ球菌そのものは実は無害で、汚染された食物の中で毒素を出すときだけ人間の体に害を及ぼすのです。
しかし、一旦毒素が作られてしまうとこれは大変厄介で、湿気にはもちろんですが、
熱や乾燥にも強く、アルカリ性や酸性の環境でも毒を失うことがありません

そのため、ブドウ球菌を食物内で繁殖させないことが大事となります。

ですが、家庭内で気をつけていたとしても、
もし学校や保育園の給食で発生してしまったら一体どうすればいいのでしょうか?
そんなことが起きた時のために、感染した時の治療や対策などをまとめてみました。

ブドウ球菌による食中毒の症状

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ブドウ球菌に感染すると、どんな症状が現れるのでしょうか?
主な症状は、激しい吐き気や嘔吐、また下痢と腹痛です。微熱を伴う場合もあります。

これらの症状が現れるのは食後3時間ほどなので、特に調理をしていない生ものを食べたあとに
吐き気に襲われたらこれは食中毒によるものだと判断しても良いでしょう。

食中毒が疑われたら?

学校や保育園などでの給食を食べたあとに
嘔吐や下痢が起きた場合、どうすればいいのでしょうか。
子供の体調はよく変わるので、これらの症状だけでは食中毒と判断できません。

そのため、まずするべきはほかの親御さんとの連絡です。
2、3人と連絡を取ってみて、同じような症状が出た児童が他にもいることが分かったら
学校に連絡し、病院に連れて行かなければなりません。

その際、医師に食中毒の可能性があることを告げると良いでしょう。

治療はどうする?

基本的にこれらの症状は24時間以内に収まるので、あまり心配しすぎる必要はありません。

しかし子供の場合は脱水症状を起こしてしまう可能性があるので、注意して見守らなければいけません。
もし下痢や嘔吐がひどく、脱水症を引き起こす可能性がある場合には、
もう一度病院に行って点滴などの処置をしてもらいましょう。

ジュースやスポーツドリンクなどで水分を補給してしまいがちですが、
脱水症状には水分や栄養素を効率良く摂取できる経口補水液がオススメですよ。

もし食中毒になってしまった場合の治療法は?

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ブドウ球菌による食中毒には特効薬がありません
ですから、できる治療は対症療法のみとなります。

具体的には、脱水症状を起こさないために水分をこまめにとったり、吐き気止めを服用したりするなどです。
あとは、安静にして症状が収まるのを待つしかありません。

まとめ

どうでしたか?
症状はみな24時間以内におさまるものですし重症化するリスクも少ないため、
もし食中毒になってしまってもO157(腸管出血性大腸菌)などのように心配しなくても大丈夫です。

しかし、幼児が感染すると1日だけとはいえかなり体力を消耗してしまうので、
周囲の大人が見守る必要はあるでしょう。
また、予防には手指の消毒や調理器具の消毒が重要です。
そしてこれが大事なことなのですが、皮膚(特に手)に怪我がある場合には調理をしないことです。

汚染された食物を直接口から食べていなくても、
傷口から最近が入り込み、食中毒に感染する可能性は十分にあるからです。
夏場は特に食中毒の起きやすい時期です。

これらのことに気をつけて、安心・安全な食事をとることができるといいですね。