皮膚の病気のひとつにアトピー性皮膚炎があります。
でもアトピー性皮膚炎は何が原因で起きてしまうのでしょうか?

また、最近言われるようになった、
フィラグリン遺伝子とアトピー性遺伝子の関係はどういうものなのでしょうか?

アトピー性皮膚炎とその原因は?

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アトピー性皮膚炎とは、具体的にどのようなものなのでしょうか?
アトピー性皮膚炎は、その名の通り皮膚の病気です。

アトピー性皮膚炎になると、
肌に湿疹やかゆみなどの症状が出るのが特徴で治ったと思ったらまた再発する、

というのを繰り返し起こします。
肌の湿疹は、おでこや目、口、耳のまわりや首やわきによくできて、
赤みがあってじゅくじゅくした状態になります。

湿疹が長引くとその状態から、ごわごわとしてかたくなってきます。
湿疹は強いかゆみがあるのが特徴です。

アトピー性皮膚炎になる原因は、いくつかあります。
そのひとつがアレルギー体質である場合。

アレルギーになりやすい人は、
異物に対して過剰に反応して逆に皮膚に炎症が起きてしまいます。

そのため、ハウスダウとはもちろんのこと化学物質や紫外線などが異物と判断され、
アトピー性皮膚炎のひきがねになることがあります。

また、そもそも皮膚には外からの刺激を防いだり、
皮膚が乾燥ないようにしたりするバリア機能というものが備わっていますが、
そのバリア機能が正常に働いていない場合もアトピー性皮膚炎になる原因となります。

フィラグリン遺伝子の変異がアトピー性皮膚炎の原因であることも

実は最近の研究で、フィラグリン遺伝子の変異がアトピー性皮膚炎の原因の
約30パーセントの人たちの中で起きていることがわかったのです。

つまり、アトピー性皮膚炎の原因のひとつが
フィラグリン遺伝子の変異ということがわかったのです。

この研究は2006年ごろからはじまったもので、
その研究によってフィラグリン遺伝子の変異がアトピー性皮膚炎の原因のひとつとなったのです。

フィラグリン遺伝子とは?

フィラグリン遺伝子の変異がアトピー性皮膚炎の原因のひとつということは
わかったかもしれませんが、フィラグリン遺伝子について知っている人はそう多くはありません。

フィラグリン遺伝子とはいったいどういうものなのでしょうか?
フィラグリン遺伝子を知るには、まず肌の構造について知っておく必要があります。

肌は、4つの層からなっています。
4つの層とは、基底層・有棘層・顆粒層・角層です。

肌の表皮という部分は、もとから表皮にあるわけではなく基底層でうまれ、
有棘層、顆粒層、角層というように移動して、
最終的に皮膚の表面でアカとなって排出されます。

この流れがずっと繰り返され、この流れを肌の再生サイクルというのです。
そしてこれをずっと続けるようになっているのが遺伝子というわけなのです。

表皮が有棘層を通るとき、表皮細胞でプロフィラグリンというものがうまれます。
表皮細胞の中で出来たプロフィラグリンは、
表皮細胞が移動する間に10〜12のフィラグリンという分子に分解され、
分解したフィラグリンは最後の角層部分でアミノ酸に分解されるのです。

アミノ酸に分解されたフィラグリンは、
天然保湿因子がうまれることにつながるのです。

天然保湿因子は、肌を保湿する機能には欠かせないもので、
肌が外からの刺激を防ぐためのバリア機能にも必要なものです。

このようにプロフィラグリンが出来、フィラグリンとなり、
天然保湿因子につながるまでがフィラグリン遺伝子と呼ばれるのです。

アトピー性皮膚炎にならないために

アトピー性皮膚炎になってしまうと、
その湿疹とかゆみに慢性的に悩まされることになります。

基本的に皮膚科での治療は欠かせませんが、自分で出来る予防法はあるのでしょうか?

アレルギーの原因を取り除く

アトピー性皮膚炎の原因となるアレルギーの原因を取り除くことも大切です。

ハウスダストが原因であれば、
寝具はもちろんのこと部屋の掃除などもこまめに行うことが大切です。
空気清浄機が一台あれば安心です。
ですが、フィルターのこまめな掃除を怠ると逆効果になるので注意が必要です。

食べ物であればその食べ物は食べないようにすることもできます。
アレルギーの原因がわからない場合には、検査でチェックすることもできますよ。

スキンケアをこまめにする

アトピー性皮膚炎の予防をする場合に、
肌の保湿は欠かせませんがそれだけではなく肌を清潔に保つということも大切です。

汗やほこりだけではなく目に見えない雑菌も肌にはついているため、
それらをきれいにしないとアトピー性皮膚炎の引き金となることになります。
保湿だけではなくしっかりと洗って清潔に保つようにしましょう。

まとめ

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アトピー性皮膚炎は、肌のバリア機能が正常に働かなかったり、
アレルギーであったりが原因となりおこる皮膚の病気です。

ですが、それだけではなくフィラグリン遺伝子の変異によっても
アトピー性皮膚炎が起きることがあります。

アトピー性皮膚炎は、急に発症してしまうこともありますが一度発症しても
予防次第で慢性化しにくくすることも出来るので、
アトピー性皮膚炎になった場合には予防法を参考にしてみてくださいね。